留学体験談

私を仲間の一人だと思っていただけたことに感謝!

白崎 和賀子 様 Wakako SHIRASAKI

ご自身のお店を出すという目的のもと、現地のことを学ぶために2か月間パティスリー、ブーランジュリー、ショコラティエに現場研修留学。

今までの経験をもとに技術のスキルアップ!

 自宅のリフォームを機に、前から夢だったブーランジュリー・パティスリーを自宅併設オープンさせることになりました。せっかくの機会なのでオープンまでの休暇を有効活用して、自分の技術を見直し、お菓子の本場フランスで技術を深めたいと、2か月間パン・製菓研修に申し込みました。

毎日1000本のバゲットを焼く店の「粉の扱い方」を学んでみた!

 研修先のパン屋さんは、毎日のパンの焼成量がバゲットで1000本だとか…。ここでは24時間体制で、パン職人は2時30分から始まり、お昼で仕事が終了です。
 当初は言葉がわからなかったので、フルーツの皮むきや掃除等の雑用をすることで、現場の職人さんとコミュニケーションを取りながら、自分なりフランス語に慣れる努力をしました。パン研修では、打粉の方法をジェスチャーを交えて説明してくれたのですが「お菓子の時はこうやって…」とパッと粉を振る小さな動作をして見せてくれたのですが、「パンの時はこうやるんだ!」といきなり大量の粉を突然掴んだと思ったら「バサーっ」と打粉をしたので、私も打粉をされたパン生地ような姿に…(笑)そんな打粉テクが毎日繰り広げらるので、毎日エプロンを洗う日々でした。
 慣れてくると、にはバゲットだけでなく、念願のクロワッサンや、他のパンの形成も体験させていただき楽しい思い出ができました。

仲間として認められた!

 ショコラティエの研修先では、社長のジュリアンを筆頭に、奥様やお父様などいろいろな世代が混ざりつつ一緒に働いてました。みなさん仲良しで元気のいい人ばかりでした。その中でも16歳のブライアン君は私のよい先生になってくれて、ひとつずつゆっくりとたくさんのことを教えてもらいました。たまに言葉の行き違いで、叱られてしまったこともありましたが、それも笑い話でいい経験です。
 研修期間はあっという間に過ぎ去り、いよいよ最終日。お土産にチョコレートを買って帰りたい、と話すと「好きなだけ、欲しいだけ持っていきなさい!」とジュリアンの奥様におっしゃっていただき、その言葉に思わず感動して泣きそうになってしまいました。自分は研修中大したこともできていないのに、私のことを一人の仲間としてこのような心遣いまでしていただけたのだな、と思うと感謝の気持ちでいっぱいです。

帰国後はお店のオープンの準備で忙しい日々を送っておりますが、何かの縁があれば同じ場所にまた行ってみたいです!大変でしたが、いい経験ができてよかったです。