留学体験談

長年の夢だった美術館の年間パスポート!暇があれば通っています。

田中 芙美 様 Fumi TANAKA

社会人として働きながら夜間学校で彫金スクールに通い、 1年弱のサヴァティカル休暇を利用してパリの彫金アトリエに通いました。

やっぱりパリに住もう

 

子供の頃に家族で訪れた時にルーブル美術館に魅了され、いつかパリに住みたいと思っていましたが、なかなか機会がありませんでした。仕事や日常生活に追われ、自分が本当にやりたかったことは何かということに悩んだ時に、「やっぱり留学をしよう。パリに住もう」と思い立ち、計画を立て始めました。学生時代に西洋史を勉強していたこともあり、語学よりも文化を学びたいと考えて、趣味で続けていたジュエリー製作の学校に通うことに決めました。そのときに見つけたのが、日仏文化協会の専門留学です。
実際にサポートの申し込みをすると、細やかな打ち合わせがあり、住居や学校等についても担当の方が親身になって相談に乗ってくださいました。
留学自体が1月1日到着という無謀なスケジュールにも関わらず、現地スタッフの方が迎えに来てくださって、住居にも問題なくに到着することができました。
現在、学校の授業は2コース受講し、週に2回通っています。授業はフランス語ですが、先生は実際にやって見せながら説明をしてくださるので、なんとか理解ができます。難しい理論の説明などは、英語の話せるクラスメイトが助けてくれます。日本では使ったことのない道具があったり、伝統的なやり方があったりして、日々新しい発見があります。
フランス語はまだまだ初級レベルですが、大家さんがレッスンをしてくださいますし、フランス語学習のウェブサイトを使ったりして少しずつ学んでいます。日常生活の中でも、片言であっても一生懸命話すと、相手も聞いてくれることが多く、体当たりで勉強しています。
最近はデモがよく行われますが、インターネット等で日本の家族ともすぐに連絡がとれるため、何かあってもすぐに無事が報告でき、家族も安心しています。
長年の夢だったルーブル美術館、オルセー美術館、国立中世美術館の年間パスポートを手に入れ、暇があれば通っています。旅行とは違い、時間をかけてゆっくりと見ることができるので、発見が多くあります。小学生などが先生に連れられて来ているのを見かけることも多く、説明を聞く様子やアクティビティの様子を見ながら、フランスの美術の学び方に触れることができました。
節約のため、食事は自炊が中心ですが、朝市やスーパーで見たこともない野菜を買って食べてみたり、お肉の部位を辞書で調べながら計り売りしてもらったりと、なんでもチャレンジのつもりで楽しく過ごしています。
2ヶ月が過ぎ、生活にも慣れてきたので、最近は時おり郊外にも足を伸ばしています。少しパリを離れるだけで雰囲気が変わり、のんびりとした景色になって、フランスの新しい表情を発見した気分になります。これからもあちこちの街を訪ねてみたいと思っています。