ファッションデザイナーになるという夢を抱き留学を決意

　僕は洋服や宝石等キラキラした物が好きな子供で、小学生の頃から他の人と違う服を着たがっていました。中学校では中高一貫校の男子校に入り、お世辞にも優等生とは言えない学生時代を送り両親には大変な苦労をさせたと思います。それでも小さい頃からのファッションデザイナーになるという夢を応援してくれる両親のおかげもあり、Création Conception Mode & Designで現在勉強しています。

常にプロの現場を見ながら勉強できる環境。

　ここは他のモードの学校に比べると自由度が高いのが特徴です。自由である事は感性を豊かにしてくれます。ファッション業界での成功は沢山の形が存在するにもかかわらず、目標の違う生徒が同じ授業を受ける他の学校に違和感を持ち、僕はこの学校を選びました。
　授業はマンツーマンで行われ、きちんとわかるまでじっくり説明してくれます。どうしてもわからない事があれば日本滞在歴もある校長先生が日本語で説明してくれます。僕はフランス語が話せない状態で渡仏しましたが、現在では作業が語学の面でストップする事は殆ど無くなりました。
　また、僕はフランスに来てからモードの勉強をスタートさせたので、まずは服作りの基礎からはじめ、現在はデザイン・製法だけではなく、プロのデザイナー達がコレクションを発表するまでの過程を模倣してルックを作るというコレクション制作の勉強もしています。ここではデザイナー兼講師のアトリエで授業をすることもあるので、常にプロの現場を見る事が出来ます。
　教師との距離が近く、親身になって協力してくれるので、新しい事にチャレンジがしやすいこと、展示会をする事等も可能です。

どうしてパリにいるのか、ということを忘れずに

　パリに来て、両親や支えてくれる全ての人への感謝と、長年一緒にいた友達と過ごす時間の尊さ、どんな状況でも自分に自信をもつことがいかに大事であるか、そして世界中どこにでもマイノリティーが存在する事を改めて実感し、物事を深く考えるようになりました。パリにいると楽しいこともたくさんあり、誘惑もたくさんありますが、夢に向かって進むためにパリにいるんだ、ということを忘れずに努力していきたいです。