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第18期奨学生の留学体験レポート

 

ストラスブールレポート5 足立満輝 様

 

IIEF(ストラスブール大学付属の語学学校)では毎年数百人の海外留学生が6段階のレベルに分けられた1クラス約20人のクラスで様々な国籍の人と学んでいます。多くの学生が学部に入学するための語学力向上を目的にIIEFへ入学しますが、私のような語学留学生やフランスに住むために入学する人など様々なバックグラウンドの人が世界中から集まります。


私は前期A2のクラスに在籍していて、中国人が三人、韓国人が四人、アメリカ人、イギリス人、ロシア人、アルメニア人、ブルガリア人、モンゴル人、メキシコ人、コロンビア人が一人ずつ、また日本人も私一人で、様々な国籍の学生がいるため肩身の狭い思いもせずのびのびできました。みんなフランス語初級レベルなのでお互い教え合いつつ、休憩時間はフランス語や時々は英語でコミュニケーションをとり、とても良い雰囲気のクラスでした。下は18歳から上は38歳の年齢層で大学3年生の私より年上の人の方が多いという印象でした。週18時間の授業を二人の先生が半分ずつ受け持ってくれ、宿題は毎日出ますがそれほど量は多くないので苦も無くこなせると思います。授業は基本文法の説明や演習、パソコンやカセットを使ったリスニングの授業など、読む、書く、聞く、話す、の能力をバランスよく鍛えてくれる授業なので、学期の初めはなかなか話せなかったみんなも見違えるように上達していました。


後期になってB2のクラスに入り一気に授業内容も難しくなり、文法だけでなく、長めの記事を読んだりラジオの一部を聞き取ったり、あるテーマに対してディベートをしたりと実践的な内容になり、与えられる情報や課題もA2の時より格段に多いので、毎日しっかり予習復習をしないとついていけなくなってしまいます。クラスのメンバーは七人の中国人と五人の韓国人、アメリカ人三人、アルメニア人、ブルガリア人、キプロス人と日本人が一人ずつで比較的静かです。授業中もノートをとったり、辞書で意味を調べたり、集中して聞く人が多いのですが、IIEFの先生は話すことにかなり力を入れているので授業中の発言が少ないと当てられたり、注意されることがあります。


B1以上のクラスからはオプションと呼ばれる語学の授業ではない教養の授業があり、それぞれ興味あるものを選択して履修することができます。フランス文学の授業や、欧州連合、ドイツ語、ガストロノミー、映画を作るものなど豊富な選択肢があり、語学だけでなく幅広い分野のことを学べるのもIIEFの特徴です。


先生はクラスによるようですが、私が習っている先生方は質問に真摯に答えてくれる上、外国人留学生を長く相手にしているので世界各国の事情をよくわかっていて、時に真面目に、時に面白おかしく授業を展開してくれ、聞いていて飽きることがありません。


他にもIIEFでは週末を使ったアクティビティでチーズとワインの試食会や有名なお菓子屋さんの見学ツアー、カヌー、アルザス地方のワイン街道めぐりやパリなどフランスの文化にどっぷりとつかれるイベントが目白押しですし、そこで別のクラスやレベルの異なる友達もたくさん出来るので、学校に行けば皆と顔見知りになることも困難ではないでしょう。