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第18期奨学生の留学体験レポート

 

ストラスブールレポート2 足立満輝 様

 

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IIEFのクリスマスパーティ
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IIEFの先生と
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最後の授業
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巨大Manalaが観光客をお出迎え
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コルマールで行われたインターナショナルサロンの日本展にて
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クリスマーケットの置物屋さん
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寒い時のシュークルート

 ストラスブール大学付属の語学学校(IIEF)にはDELF・DALFのレベルに応じた6クラスがあり、半期を終えテストに合格すると次のレベルのクラスに入ることができます。私は前期中A2のクラスで勉強しており、B1以上のクラスではオプションと呼ばれるフランスに関する教養の授業(政治、ジャーナリズム、ガストロノミー、音楽など)を履修することができます。オプションの授業は語学の授業に比べ専門性が高い内容を扱うことが多く難しいですが、フランスで生活するうえで役に立つ知識を学べる上、学部の授業ほど外国人にとって難しい言葉を多用することはないためレベルとしてはちょうどいいようです。


私のクラスを担当してくださった先生は2名。Sylvie Mayer先生とAurélie Harthong先生の2人が週18時間の半分ずつ授業を行ってくださいました。
Sylvie先生はいつも笑顔で生徒の質問に真摯に答えてくれます。ガストロノミーやアルザスの歴史について造脂が深く、定期的に行われるIIEFでの課外活動(近隣の村への遠足やチーズ、ワインの試食会など)の案内役もされています。
Aurélie先生はとてもスポーティな方で面白おかしく授業をしてくれますが、授業中の私語や携帯電話の使用には厳しく、英語の使用を禁止していることもフランス語の上達にはとても良い訓練だと評判です。その他にもIIEFには毎年世界中から集まる多くの留学生を教えてきた経験豊富な先生方がそろっており、留学生相手の先生ならではの話が聞けて毎日が楽しいです。


授業は少人数制であり一時間に必ず全員が発言する機会があり、ディスカッションやグループワーク、母国の紹介など、フランス語はもちろん、海外の情報を幅広く知れる充実した時間だと思います。また、CDやコンピュータを使った授業では、集中して聴く時間が設けられているため、普段の生活では軽く聞き流してしまうようなことも、この時間は一語一句も聞き漏らさないように聞こうという姿勢が求められるので、精度の高いリスニング力をつけられると思います。題材も日常生活に沿ったものからビジネスライクなものまで幅広く扱うので毎日新しい語彙が増えていくのが大変でもありますが、すぐに使えるので上達が目に見えて感じられます。
宿題はほぼ毎日課され、2~3時間あれば終わることがほとんどですが、週末や、バカンス前はどっさりと出されることも少なくありません。内容も授業で習った内容の復習や、100~200語の作文や要約など様々です。それに加えてある程度予習や単語などの意味を調べたりしておけば授業は難なく受けられると思います。
こちらに来て大事だと思ったことは質問や返答はしっかりとすること。恥ずかしがったり、間違いを恐れて何も言わないと意欲がないと思われてしまいます。周りの外国人留学生は日本の学生に比べ、いくらうまく話せなくても自分の意見をはっきり納得がいくまで伝えようという意志を強く持っています。だから最初は戸惑ってしまいますが、おそらくフランスでうまく生きていくには自分の意見をしっかりと述べることが大事なのだと思います。