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第18期奨学生の留学体験レポート

 

ストラスブールレポート6 足立満輝 様

 

 今回ストラスブールでの長期語学留学は私にとって間違いなく忘れることのできないものとなりました。初めてストラスブールの地に降り立った時の自分より語学面でもフランスの文化を知るという面でも格段に成長できたと思います。様々なハプニングや困難にも出会いましたが、周りの友人や日仏文化協会の方々にも助けられて楽しい留学生活でした。


語学学校は総合大学であるストラスブール大学の付属機関なので、様々な学部のフランス人学生と出会えます。また授業もとても実践的でフランス語の授業以外にも多種多様なオプション授業を選択できますので、フランスの歴史や、流行、ヨーロッパ連合などについても知ることができ、充実した授業内容になっています。クラスはDELF・DALFのA1~C2の6段階に分かれていて、各授業を修了するとディプロムがもらえるためB2以上だと学部に入学する資格が得られます。先生はとてもおもしろく、週末の遠足やワインの試飲会などのアクティビティ(課外活動)にも付き添って下さり、フランスに関する広い知識をわかりやすく教えてくださいます。


私が滞在していたのは1925年から続くストラスブール大学付属の学生寮で、学校から徒歩で約15分、街のシンボルである大聖堂まで5分のところにあり、一階部分は学生食堂になっており、昼は多くの学生でにぎわいます。寮内には大広間やテレビ部屋、カフェバー、スポーツジムもあり、毎月のようにイベントがあり、寮生同士の仲がとてもいいです。建物内にはキッチンはなく原則として寮内は煮炊き禁止ですが、簡易コンロで簡単な料理を作り、テレビ部屋で他の学生たちとご飯を食べる人が多いです。


ストラスブールに留学してよかったと思う点が二点あり、一つ目はドイツとの国境に接する街であるということです。町中を歩いているとドイツの香りが漂ってきます。そのためパリから来たらその空気の違いに新鮮さを感じます。ライン川を渡りドイツの隣町であるケールに入ると看板の文字が一瞬にしてフランス語でなくなります。外国をここまで身近に感じられることはとても貴重な経験ですし、ドイツのフランクフルトやシュトゥットガルトなど大きな町まで電車やバスで比較的安くいけるのでお得です。


二つ目はストラスブールはフランスでも最も治安のよい町の一つであることです。暮らす上でほとんど心配がないうえ、物が何でもそろっているため生活に困ることはほとんどありません。
休日には町に数ある美術館や博物館をぶらりと見て回るもよし、アルザスのワイン街道沿いの町を巡るのもよし、お菓子屋さんやカフェ巡りをするもよし、フランスの中でも魅力に満ち溢れた町であることはどのフランス人に聞いても納得してくれます。


最後にこれからストラスブールに留学をご検討の皆様へ
ストラスブールは勉強したいと思えばいくらでも機会を与えてくれるところです。
毎日のようにフランス人やヨーロッパの国の方と知り合えるイベントがどこかで開催されています。たまに息抜きがしたくなったらカフェやバー、ショッピングセンターもたくさんあるので気持ちよく勉強ができます。チャンスを活かして充実した留学生活にしてください。