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第18期奨学生の留学体験レポート

 

ストラスブールレポート4 足立満輝 様

 

滞在先の宿舎はFoyer de l'Etudiant Catholique(通称FEC) というストラスブール大学付属の1925年から続く歴史のある学生寮です。建物はかなり古いですが、アルザスらしい歴史を感じられる造りで、フランス人の友達にFECに住んでいるというと決まって「うらやましい!住んでみたい!」と言われます。寮生主催のパーティやイベントが毎月何度も行われるため寮生同士の仲が良くアットホームな雰囲気ですし、一階部分が学生食堂になっており、寮生以外の人でも食事を取ることができ、昼と夜は多くの人で賑わうため、市民の方にもよく知られているようです。


寮の立地は大学のキャンパスまで徒歩で約15分、ストラスブールのシンボルの大聖堂やトラムの駅からそれぞれ徒歩3分圏内というとても良い立地で、周りにも安いスーパーマーケットや各種レストランがあり生活に困ることはありません。また、ストラスブールは自転車がとても普及している街なので年40€のレンタサイクルを借りれば学校へは約5分、ドイツの隣町のケールまで20分もこげば買い物に出かけることもできるので大変便利です。


寮の各階に共同の掃除機や掃除道具があり、洗濯乾燥機もありますが、数が少ないため特に週末は混雑することもしばしば。インターネットWIFIは一年間100€で、問題なくつながります。ただし、一度につなげる機械が一台までなので、パソコンと携帯電話を同時に使うことはできません。部屋内には洗面台、ベッド、シャワートイレ、冷蔵庫、簡易コンロがついているのですが原則として部屋内での調理は禁止です。また、深夜12時以降の外部の人の出入りも禁止されていて他の学生寮に比べて寮則が厳しいのも事実です。しかし皆寮則ギリギリ(時にはアウト?) な生活をしていてフランスでの学生生活を大いに満喫しているという印象を受けます。


寮の名前にもあるようにカトリック系の寮なので大聖堂の見学ツアーや復活祭のミサなどカトリック系のイベントもたびたび開催されます。その他にも隣町やドイツのクリスマスマーケットに行くツアーや、ワインの試飲会などおもしろいイベントが目白押しなので普通の学生寮ではできない経験ができると思います。 


寮生のほとんどがフランス人で例年外国人留学生が少なく、日本人は現在私一人なのでフランス語を話さざるを得ない状況に置かれているため、語学力の向上に絶好の環境です。特に語学学校に通っているとフランス人の知り合いができる機会が少ないので、寮生の友達との会話は生のフランス語を身近で聞くことができるいい機会です。自然とフランス人の友達が増えるチャンスが多いのはFECの最大の利点だと思っています。