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第7期奨学生の留学体験レポート

 

池野様のアンジェレポート1

 

あけましておめでとうございます!
アンジェは雨と風とお日様が一日に何回も代わる代わる登場するような天気です。
前回のレポートから時は経ち、Noelでにぎわっていた町も、今はSoldeで大にぎわい。
私がいる学科ではテスト後の12月19日から約1ヶ月の長い冬休みとなりました。
今回はその冬休みよりも前に遡って、みなさんに日々の様子をご報告しようと思います。

サロンドショコラ

 

前回のレポートで卒業論文についてお話しましたが、私は研究テーマを「パリのサロン・ド・ショコラ」と決め、10月のお休みに実際にサロンへ行ってきました。毎年開催されるサロン・ド・ショコラは2008年で14回目を数え、今では世界7カ国で開催されています。日本でも毎年1月末に伊勢丹さんで開催されていますよね。パリのサロン・ド・ショコラは本場とだけあって、規模が大きく、世界中からショコラティエ達が参加しています。私の研究は「パリのサロン・ド・ショコラはいかにして日本人観光客を引きつけているのか?」当日は主催者の許可の下、日本人来場客のみなさんにアンケートにご協力いただきました。今後はショコラティエにインタビューなどをして9月には数十ページに及ぶレポートを提出する予定です。

 

 

noel12月に入ってから町はすっかりノエルムード。町にはサンタさんが現れたり、通りにはmarche de Noelの小屋が所狭しと並びます。パン・デビスやヴァン・ショーのお店などいろいろ出るのですが、そんなお店を横目に、こちらはすっかりテストモード。

 

レポートの提出も差し迫り、寝る間を惜しんで机に向かう日々です。卒業論文の中間報告レポート、レストランの材料調達についてのレポート、英語の授業ではレストランパーティーをプロジェクトし、そのレポート提出とプレゼンテーションがありました。筆記試験に関しては教科によっては最後の授業で行われたりもしますが、メインはControle Terminalという最終試験です。学科の授業は大きく5つのCadreに分かれ、それぞれのCadreに2~6つの授業というふうに構成されているのですが、最終試験に関しては、どのCadreが試験範囲か提示されるだけで、どの教科から出題されるのかまでは知らされません。だから、1時間半の試験時間のために3教科分(数十授業時間分!)を復習しなければいけません。

ちなみに今回は2コマでしたので、2つのCadreが提示されました。試験日前には5日間のお休みが「復習期間」と銘打って与えられるのですが、全部を頭に詰め込むのなんて無理むり!だから、どの教科から出るか山を張ってテストに臨む子もいたり。今回は思いもしない教科から出題されて、当日試験場ではみんな「信じられない!!!」と大興奮。テスト科目を決めている主任の先生は「僕は何だってするんだよ!」と満足そうに笑っていて、思わず心のなかで「意地悪!!」って叫んじゃいました。ちなみに試験結果は見事に全員張り出されてしまいます。

 

そんなこんなで12月は勉強に明け暮れていました。でも、クラスメートのおうちへ行ったら一人暮らしなのに大きなクリスマスツリーが飾られていて、さすがだなと、何だかとってもフランスらしさを感じました。テストとはいえみんな頭の中はやっぱりfete。生徒はフランス各地から来ているので、夕方に試験が終わると、バカンスは家族と過ごすべくみんなその足で地元へ帰っていきました。かくいう私も、2日後には日本行きの飛行機に乗りお正月は日本で過ごしました。

さて、年明けからはいよいよ調理実習の授業が始まります。でも、3月からのstage先を見つけなければいけません。次回は授業の様子と、stage先の探し方についてお話できればと思います。

 

池野侑里