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リヨンレポート
モンペリエ留学1 田中すみれ様(仮名)
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モンペリエの海 |
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凱旋門 |
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凱旋門そばの公園 |
モンペリエは閑静で小さな街です。
私のおすすめの場所は凱旋門そばの公園(Jardins du Peyrou)です。友人同士でおしゃべりしたり、楽器を演奏したり、犬と遊んだり、カップルがいちゃついたり、皆自由に過ごしています。秋には涼しい風が吹いてとても過ごしやすく、私はそこでよく読書をしていました。近くにはフランス屈指のおいしいパン屋さんがあります。
語学学校では、私のクラスは中国人が多かったです(クラス17人の内6人)。毎日同じクラスで授業を受けるので、秋学期最後にはみんな仲良くなっていました。担当の先生2人は気さくで優しく、授業は面白くわかりやすかったです。
授業内容は文法、発音、メディアテック、読解、会話に分かれていました。
文法はテキストや先生が作成したプリントの問題を解き、答え合わせをしました。それがよく宿題にもなりました。
発音の授業では、マイク付きのヘッドホンを使用し、先生の発音を聞いて問題に答えたり、ディクテーションを行ったりしました。また、自分で文章を読んで録音し、それを聞き返し、先生から採点をもらうなど、個人へのフィードバックがあってのも良かったです。宿題は特にありませんでした。
メディアテックの授業は、映像と音声から情報を得て、質問に答える、という授業でした。私のクラスでは主にTV5MONDEというサイトを利用しました(トップページのメニューから「Lange Française」を選択し、「Apprendre」をクリックし、自分のフランス語レベルを選ぶと、記事が出てきて好きなものを選択します)。日本でも利用できるので、ぜひ活用してみてくださいね。
読解の授業は記事を読んで質問に答える形式でした。自主的に(つまり勝手に)発言していくのですが、東アジアの生徒は控えめな印象を受けました。
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トラム |
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ガール水道 |
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学食 |
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街の中心 コメディ広場 |
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マルシェ |
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問題のバナナ |
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路地裏 |
会話の授業は、先生が出すお題に対してロールプレイングで2,3人のグループで会話を作るものでした。
また、語学学校主催の日帰りツアーがあり、いくつかのツアーから1人1ヶ所選べます。私はそれでアヴィニョン、ガール水道橋へ行きました。
ホームステイして良かった点は、文化の理解(特に食文化)です。
もしホームステイをしていなかったら食べないでおわってしまったであろう食事が多かったです。たくさんのハーブやスパイス、多種多様な肉(ヤギ、ウサギ、カモ、ダチョウ等)、種類豊富なチーズにワイン、野菜やきのこ。ホストマザーがおすすめのチーズとワインを教えてくれました。もちろん、食以外にも、お互いの国の政治、社会保障、経済といった話題から、家族や好きな映画についてなど、個人的なことまで、多くのことを話しました。
そして、私のホームステイ先では猫を飼っていたのですが、話すことがなくなっても間を持たすことができるので、アレルギーがなければペットがいるホームステイ先はおすすめです。
私自身、日本では動物を飼ったことがなかったのですが、今では猫が大好きです。
またモンペリエでは、土曜日に朝市(マルシェ)が開催されており、ホストマザーとよく一緒に行きました。活気溢れる素敵な場所です。
そこである時バナナが売っていたのですが、彼女に「バナナいる?」と聞かれました。私は色が黒いと感じたので、「いらない。」とだけ答えました。彼女に「なんで?」と聞かれ、私はお店に気を遣って「色がおいしくなさそうだから。」と小声で答えたのですが、彼女は「この子がね、このバナナはまずそうだからいらないって言うの」と店員さんに言いだしてびっくりしました。ですが、店員さんは気にした様子もなく、「そんなことないよ。」と言いながらバナナの箱をあさり、「食べて確認してみて」と言い、1本くれました。文化の違いを強烈に感じました。
ちなみにバナナはとてもおいしかったです。
ホームステイで難しかった点は、当たり前ですが「他人」と住むので、自分と合わないルールや考え方が存在し、それらと折り合いをつけるのは容易ではなかったことです。しかし私の場合、後半は一人暮らしのステュディオ滞在のプランにしたため、ホームステイは‘フランス’’フランス人‘を直接感じる良い機会となりました。