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モンペリエレポート

 

星島 泰三様 アドネ語学学院・スパーグロ(サマーキャンパス)体験談

 

留学目的

今回の私の留学目的はビジネスレベルのフランス語力を身に付けることでした。
具体的な仕事内容は決まっていないまま日仏にその旨相談しに行き、自分の関心のある農業経済学や環境学などの分野の専門教育機関であるSupAgroという南仏モンペリエにあるグランゼコールの語学講座(フランス語と農業を学ぶコース)を紹介されました。
グランゼコール内の語学講座ですから、そこで学ぶ留学生のために、フランス人の学生と伍して学んでいく語学力を身に付けさせることを基本としながら、一般にも公開されている講座でした。

 

SupAgro
9月からのグランゼコール新学期に合わせて、7月から8月の2ヶ月の講座となっていますが、大きく7月コースと8月コースに2段階構成になっています。どちらも週5日、1日あたり午前8時-12時、午後13時半から16時半あわせて7時間という集中プログラムです。
生徒は最終的には14人で、国籍はブラジル、ベネズエラ、チリ、メキシコ、アメリカ、スペイン、イタリア、アルジェリア、パキスタン、タイ、ベトナム、フィリピンと世界中の大陸から来ていてミニ国連のようでした。クラス分けは、初心者からA2レベルまでのAレベルとB1以上のBレベルのふたクラスに分かれました。先生は午前と午後で異なり全部で4人、専属アドミスタッフ1人に対して生徒14人なので、かなり親密な関係を築きながら学習できる環境だったと思います。

 

Roquefort

授業は、Bクラスの方は、エネルギー、食料、環境などを中心にした専門的かつ時事的な題材を研究、ディスカッションするためのトレーニングと文法や語彙力向上の授業と半々。私は専門分野もなく語学力もB1程度でしたので最初は授業に出て先生の指示もわからないような状態でしたが、異国の慣れない生活と集中的な勉強生活で共にがんばっているクラスメートやそれを叱咤激励する先生のお陰で、最終的には大きな達成感を得られました。
週に一度水曜日は、学校を離れた近郊のフランス文化に関する日帰り小トリップで、ワイナリー訪問によるブドウ栽培やワイン醸造プロセス見学、ロックフォールチーズの産まれた洞窟でのチーズ製造プロセス見学、La Couvertoiradeという中世の騎士の街の散策、世界遺産教皇都市アヴィニヨンの散策トレイル、川で泳ぐなど普段の一日集中授業のストレスを発散できるようなバランスよく計画されたものでした。

 

ILA

渡仏の期間の関係でSupAgroの前後にこちらの語学学校にも計2週間通いました。
夏休み時期ということもあってか、生徒は100 人から150人くらいいる非常に人気のある学校のようでした。基本週5回、午前のみ3時間必要に応じて週3回午後3時間の追加が可能でした。
ただ、SupAgroと比べてしまうと、全体生徒数が多いため学校スタッフや先生から一人一人の生徒に目が届きにくい環境で生徒の自主性に任せている感じで、初心者は少なく主にB1、B2レベルの学生がブラッシュアップに来ているイメージです。
2週間単位ながら自分のペースに合わせて半年、一年かけてじっくり学習している生徒も多くいました。
授業内容はフランス語学習のための一般的な内容を文法や構文中心に学習していきます。

 

日仏

私の場合、留学目的が曖昧であったにも関わらず、相談しやすいスタッフの方々のおかげで少しずつ自分の目的が明確化されていったり、留学してからもフランス現地にもスタッフの方がいて、いろんな状況変化にも心身ともにサポートしてくださいました。お陰で海外留学となると勉強内容だけでなく、その目的を明確化しておくことや、現地での生活における精神面のサポートは非常に大事なことだと感じました。