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堤 頌子様

ワーキングホリデービザ

 

堤 頌子様>>クラシックバレエ

日本で習っていたフランス·クラシックバレエの影響で、ずっとフランスに対する憧れを抱いていました。叔母の勧めで、幼い頃にバレエを始めたのですが、続けているうちにそれが私の生活の価値観の中心になっていました。私はとにかくバレエと繋がっていたかったので、大学卒業後に就職活動をせず、バレエを続けながらアルバイトをする道を選びました。自分の時間もあまり持てない程、働いては稽古する事の繰り返しで、次第に体力も精神的にも一杯いっぱいになり、あるとき体調を崩してしまいました。フランスに来れば、別のものを見つけられるのではないかという期待と、その生活を一度リセットし、考え直したいという思いから渡仏に踏み切りました。

 

ワーキングホリデービザは、受け入れ先の学校等が決定していなくても、申請をして、行きたいという気持ちだけで、海外に出る事が出来ます。とにかく外国で暮らしてみたい、という方には良いシステムだと思います。フランスの場合ワーホリの年齢制限は30歳、若いうちに行ってみようという決心にも繋がるように思います。ワーホリを取ろうと決めてから出国まで1ヶ月程、手続きを一人で終わらせるのは難しかったと思います。日仏文化協会にサポートをお願いしたことで、手続きがスムーズに進み助かりました。てきぱきと進めて頂き、感謝しています。

 

大学でしっかりとフランス語を学んだので言葉は多少出来ました。お陰で最近は、楽しく会話が出来る様になってきています。パリジャンに話を聞くと、皆が生活に追われ、イライラしていると言います。しかし日本に比べるとそんな事は無く、せかせかしているとも感じません。私もプライベートの時間を確保しながら、ゆったりと生活出来る様になりました。食生活をはじめ、今まで適当に済ませていたことにも、手間と気持ちをかけ生活を楽しむようになりました。毎月第一日曜日には国立美術館が無料になるので、美術館に行くようにしています。大学で西洋美術史を専攻していたので、美術には人一倍興味があります。せっかく本場の芸術を見る事ができる機会なので、たくさん見ておきたいと思っています。

 

とりあえず1年間をフランスで経験してみようと言う気持ちでパリに来ました。もう少ししたら、語学を磨く意味でも少し働いてみようと考えています。中学3年生の時、父の転勤に伴い、アメリカのテキサス州で半年程暮らした経験があります。


お陰で海外に出る事に抵抗はありませんでしたし、来れば何とかなると確信していました。今後の自分がどうなるのかまだ分かりませんが、それを見るのが楽しみでもあります。こちらへ来て、色々な価値観が変わって来た様にも思います。自分の好き嫌いを新発見あるいは再発見しています。実際フランスに来て、改めて「やはりバレエが好きだ」という自分の気持ちを再確認し、フランスで前向きになれました。

 

フランスのバレエは、一人のダンサーが醸し出す雰囲気が重要視されるところがあると思います。ロシアやアメリカでは、テクニック重視とも言える様に思いますが、フランスは表現を重視し、個人の踊りから表現されるものを大事にしている印象を受けます。日本にいる時は、自分に様々なコンプレックスを感じていましたが、こちらに来て、自分に無いものは無いものとして、あるものでどうやって表現するかを考えられる様になりました。


私はクラシック向きのダンサーではないのですが、それをふまえてどうクラシックを踊るか、という観点からレッスンを受けています。今後バレエを教える機会が得られれば、今のレッスン経験が活かせるとも考えています。いくつかのスタジオでレッスンを受け、その内の一つAcademie des Arts Chorégraphiques Cité Véronでは、子供からお年寄りまで、幅広い年齢層の人が習いに来ています。中には歩くのが困難な人もいます。このように様々な人達が、学ぶ姿勢さえあればレッスンを受けられる環境がある事はすばらしいと思います。

 

現在、ある劇団から公演出演オファーを頂いています。練習をしていた時に、そこに来ていた振付家の方から直接お話を頂きました。まだリハーサルも始まっていないので、どうなるか分かりませんが、こうしてパリで振付家の方に巡り会い声をかけて頂けた事は、大変嬉しいですし、今後どんなチャレンジができるかとても楽しみです。