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第17期奨学生の留学体験レポート

 

志賀 未望様 エクサン・プロヴァンス留学レポート5

 

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担当の先生と
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セネガルの友人と一緒に作ったマフェというセネガルを代表する料理
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チョコのEXPOにて

   エクスは毎日、20度以上の日が続き、照りつけるような日差しですっかり夏の陽気になってきました。フランスはサマータイムに入ったので、夜も午後8時半ごろまで明るく、街も観光客であふれています。学生たちは4月19日~5月4日まで復活祭のバカンスがあるため、若者たちもいつもより生き生きしているように感じます。


私の語学学校では後期の授業が終わり、留学生活ももう残すところわずかとなりました。私は前期と引き続き後期の授業を受けたので、前期の期末テストの結果でクラス分けが行われました。新しいクラスでは18人ほどで、今回は生徒のほとんどがアジア人でした。後期はアメリカからたくさん来ていたようですが、私のクラスには一人しかいませんでした。また、私を含め日本人は4人在籍することになりました。その他にはリビアからの生徒やスウェーデンからの生徒がいました。仲の良い友人たちもクラスにアメリカ人ばかりいて、英語ばかりいつも聞こえるといった不満を漏らしていました。クラス分けにおいて、国籍などの考慮はされないという感じを受け、その部分が本当に残念でした。また、前期から学校が統合された影響か、ディレクターが新しく変わり始めの方は授業が予定通りに行われないこともありました。


担任の先生はとても優しく、私たちの要望に合わせて授業を進めてくれる方でした。アジア人が多いということから、オーラルを中心とした授業が多かったように感じます。ペアごとで簡単な劇を作り披露し合ったり、クラス全員で議題について討論し合ったりしました。なかなか発言できない時や消極的になった時には、先生がしっかりとフォローしてくださいました。今までは、頭の中で正確に文を作ってから発言していたので、流れにのれないという場面が何度もありました。しかし、学期が終わるころにはぱっとフレーズが言えるようになってきました。フランス人の友人たちも「オーラルがうまくなった」とほめてくれ、とても嬉しかったです。選択授業では、プロヴァンス文化やフランス文明の授業を取りました。全く何も勉強しないままエクスで生活していたので、授業で習うたびに街の景色が違って見えたり、フランスの文化や歴史についてフランス人の視点から学べたりととても有意義でした。さらに、選択授業の中に映画をフランス語でみるという授業があったのでとってみました。フランス映画を中心にフランス語で映画をみるのですが、とても難しいことに気づきました。喋る速さはもちろんですが、話し言葉でしか使わない表現やくだけた言い方などがたくさん使われることが特に難しかったです。通常の授業では習わない言い回しばかりでしたが、街で見かけるネイティブの若者たちと同じような会話をしたい一心で授業を受けました。一見、楽しそうに思える授業ですが、選択授業の中で一番ハードな授業だったと思います。


宿題は毎週1回、120字程度の仏作文が印象に残っています。前期ではたまにしか書かない上に、60字ほどでした。倍以上に字数があがったことや毎週出されるということで最初は少し大変でした。しかし、丁寧に添削されたノートが返ってくるたびにいろいろな学びがありました。また、少しずつ間違いが少なくなっていくことにも自信がつきました。


学校では、学期末の終わりに小さなパーティーがあります。クラスや個人で出し物をしたり楽しくおしゃべりしたりするようなパーティーです。参加は任意なので、強制ではありません。参加予定でしたが、私は体調不良でいけませんでした。また、週末には近くの街やイタリアやスペインなどの他の国へ行くエクスカーションがありますが、私は利用したことはありません。そのかわり、私はフランス人の友人と外へ出かけたり1月から通い始めたジャンベ(西アフリカ一帯で使われる太鼓)教室に行ったりしています。