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第17期奨学生の留学体験レポート

 

志賀 未望様 エクサン・プロヴァンス留学レポート4

 

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  3月になり、エクスでは春の訪れを感じることが多くなりました。今年は天候が今までと違い、3月にしては珍しく20度を超える日が続いています。春を通り越して、夏のようです。昼間は学校帰りに友人たちとアイスを食べに行くことが多くなりました。日も長くなり、人々が活動的になってきているとおもいます。南仏を代表するミモザの花を朝市で見ながら学校へ行くのが日課になっています。


私は貸部屋での滞在スタイルを選んでいますので、フランス人夫婦と同じ屋根の下で暮らしています。部屋やお風呂は個人のものがありますが、キッチンなどは共同で使っています。欠かすことができないネット環境についてですが、家の中にはWi-Fiがあり手続きの必要はないので、到着したその日から利用することができました。基本的に料理は自分で作っていますが、時々家庭料理を作ってくださり、日々の中で少しずつ文化を学ぶことができ大満足です。また、フランス生活でわからないことや困ったことがあれば、すぐに聞く事ができ心強いです。もちろん、フランス語のサポートもしてくださいます。特にこれといった不満はありませんが、あえて不満をあげるとしたら「プライベート空間が自分の部屋に限られる」ということだと思います。しかし、違う文化背景を持つ人たちと一緒に長期間暮らすというのは、本当にいろいろな発見や学びがあります。なので、私は一番おすすめしたい滞在方法だと思います。


語学留学となると、フランス語を母語とする人たちと関わりを持つ機会が限られるという不安があると思います。私も抱いていましたが、貸部屋であると他の家族やフランスの人たちと交流する機会が多くあり、容易だと感じます。自宅に友人を呼び、パーティーをすることが好きなフランス人が多いと思うのですが、私の家族もよく友人を自宅に招いています。慣れないフランス語で話すことに緊張することもありますが、一対一ではできないようなリスニング・会話の練習にもなり、とても有意義な時間を過ごさせてもらっています。また、最近ではこちらで仲良くなったフランス人の友人たちの家族と会うこともあり、一緒にランチに出かけたり夕食に招待してもらったりしています。いろいろな人たちと交流していく中で、日本という国について詳しく知っている人もいれば、「すし」などといった代表的なものしか知らない人もいます。どうすれば日本に興味を持ってくれて、楽しんでくれるかというのを考えていると、客観的に日本や地元を考え直すきっかけにもなります。


エクスはとても小さな街です。私の滞在先は旧市街の外にあり、学校までは歩いて約20分の道のりです。旧市街までは約10分でたどり着くことができます。私の家の近くにはバス停があり、利用することも可能です。しかし、エクスは晴れの日が多く、歩く方が好きなのでバスは利用したことがありません。学校までには旧市街を通るのですが、迷路のように道がたくさんあります。気分によって毎日、通る道を変えるという小さな冒険をしながら歩いています。必要なお店も旧市街に集まっているので、とても便利です。なので、中心から離れていても遠いと感じたことはありません。家の窓からはエクスの美しい自然をみることができ、夜にはとてもきれいな星空をみることができます。さらに、エクスはフランス国内で最も安全な街だと言えると思います。他の街では、昼間でも少し危険な雰囲気が漂っていたり、夜は絶対に一人で歩けなかったりしますが、エクスは比較的そういった事は少ないと思います。