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フランス音楽留学体験談2017

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島根 朋史様

島根 朋史様
島根 朋史様

通学校:パリ7区エリック・サティ音楽院 Cycle Spécialisé課程
バロック・チェロ ヴィオラ・ダ・ガンバ

留学期間:2014年2月~

東京藝術大学音楽学部卒業後、同大学院修士課程チェロ専攻に進学。
2014年からエマニュエル・バルサ(Emmanuel BALSSA)先生のバロック・チェロクラスと、クリスティーヌ・プリュボー
(Christine PLUBEAU)先生のヴィオラ・ダ・ガンバクラスに在籍。


ヴェルサイユ宮殿や、シャルトル大聖堂での演奏会に出演しました

留学3年目を迎え、フランスの生活にも慣れてきました。昨年の春には、ヴィオラ・ダ・ガンバで、フランス歴史博物館とシャルトル大聖堂で演奏会に出演しました。同時期に、パリ地方音楽院主催の、バロック・オペラに古楽オーケストラのメンバーとして参加し、アンドレ・カンプラ作曲オペラ=バレエ『華麗なるヨーロッパ』を演奏しました。演奏に使用する楽器は、ヴェルサイユ・バロック音楽センターに所蔵されている、特別な古楽器のコピーを借りて演奏しました。パリ地方音楽院ホールと、ヴェルサイユ宮殿の中の王室礼拝堂で演奏し、宮殿内の当時と同じ環境で演奏させていただいたことは、とても貴重な体験でした。

 

室内楽はプリュボー先生のクラスで、7区とパリ地方音楽院の学生で、大小様々なヴィオラ・ダ・ガンバを使った4重奏を組んでいます。先日は、声楽の学生と共演し 、イギリスから招かれた声楽家のポール・アグニュー (Paul AGNEW)先生のマスタークラスにも参加しました。また、学外でもパリ国立高等音楽院の学生とアンサンブルを組み、パリと東京で演奏会に出演しました。パリでは、イタリア人のナチュラル・ホルン奏者と、チェロ、バイオリン、ヴィオラという珍しい編成で演奏会を企画し、シギスヴァルト・クイケン(Sigiswald KUIKEN)先生のマスタークラスにも参加しました。今後も、フルートやコントラバスを加えて、独自の編成での演奏会を予定しています。


パリで勉強と並行して、東京藝術大学大学院修士課程論文「バロック時代の読譜法・奏法を基に考察した古典・ロマン派の作品における可能性」を執筆を続けました。この論文を、理論だけではなく、装飾演奏の実践も踏まえて充実させることができたのは、フランス留学で体験した知識と学びのおかげです。自分が楽譜を読んで演奏する装飾の解釈と、先生や共演者の演奏する装飾法の違いに驚くことが多く、バロック装飾法をフランスで学ぶ機会を頂けたことは、大きな研究成果となりました。また、ヨーロッパでは、バロック音楽とはダンスの音楽などテンションの高い、感情表現をより豊かで、時には激しくもする音楽という印象を受けます。日本でのバロック音楽は、大人しく真面目な音楽という印象があるように思いますが、自分の演奏を通して、バロック音楽とはもっと楽しいものだということを日本でも伝えていきたいと思っています。

 

今年の末には、東京文化会館小ホールで、デビュー・リサイタルを開催します。バロック作品を中心に、フランスの作品を演奏します。共演者のピアノはエラール社の古いフォルテ・ピアノ、チェロの弓は時代に依って、3種類の弓を使い分けて演奏します。これからも留学で学んだことを生かし、多くの演奏会に出演し、後進の指導にも情熱を傾けていきたいと思っています。