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フランス音楽留学体験談2017

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務川 慧悟様

務川 慧悟様
務川 慧悟様

通学校:パリ国立高等音楽院 1er Cycle Supérieur課程  ピアノ

留学期間:2014年9月~

東京藝術大学在学中の2014年にパリ国立高等音楽院に審査員満場一致で合格。現在フランク・ブラレイ(Frank BRALEY)先生と上田晴子先生に師事。


音楽の本質を探究し続ける旅

昨年は、東京と地元愛知で2カ月の間に、異なる4曲のピアノコンチェルトをオーケストラと演奏した他、年間を通して多くのリサイタルを行いました。また、イタリアで開催されたコンクール«Coop Music Award≫では1位を受賞し、ミラノのコンサートにも出演するなど、演奏活動と音楽院での勉強を両立させることは大変でしたが、とても充実した1年でした。

ブラレイ先生は、曲の性格や情景描写を的確に表現する多彩な感覚を持っていて、毎週のレッスンでは作品について論理的に説明をしてくださると同時に、自由な発想と想像力で、これぞ芸術家というような独創的な演奏解釈を教えてくださいます。説得力のある筋の通った説明と、先生の豊富なイマジネーションにはいつも感嘆し、多大な影響を受けています。先生のもとで勉強するようになって3年目に入り、技術面の問題がなくなった分、より深い音楽の探求には終着点がないのだということを実感しているところです。これからも哲学や様々な人生経験を結び付けて、一生をかけて音楽の深い心や本質を探求していきたいと思っています。 

 

学士取得に必要な単位をすべて取得した現在は、実技の他に6つのオプション授業を取っています。中でも、パトリック・コーエン(Patrick COHEN)先生によるフォルテピアノの授業はとても興味深いです。レッスン室には、モーツァルトの時代の膝ペダル付きの楽器や鍵盤ヴィヴラートが可能なものの他、 ベートーヴェン後期の4本ペダルが付いたものなど、様々な時代のフォルテピアノが置かれています。この4本のペダルは、長音ペダルと2本の弱音ペダルに加え、ファゴットペダルという、フォルティッシモで金属的な音がほしい時に使うペダルが付いたもので、音色に大きな変化を付けることができます。フォルテピアノでは、現代ピアノよりもずっと自由にテンポを揺らして演奏します。音色の変化があまり付けられないため、当時は表現方法としてルバートを多用していたようです。特にコンサートホールでフォルテピアノを演奏する時は、このような演奏方法が効果的だ、と先生は仰っています。作曲家が生きていた時代に使われたモデルの楽器に触れ、当時の演奏スタイルを学ぶことにより、古典派作品の演奏についての考え方が大きく変わりました。

 

今年は、日本の『シャネル・ピグマリオン・デイズ』が選抜する5名の演奏家に選ばれ、銀座のシャネル・ネクサス・ホールで6回のリサイタルを行います。プログラムには毎回ラヴェルの作品を入れ、1年間で彼の作品を全曲演奏する予定です。また、スイスとミラノでのコンサートの他、夏には地元名古屋で2台ピアノのコンサートを行います。これからも質の高い演奏を続けていくことによって、お客様と音楽の素晴らしさを共有したいと思っています。