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フランス音楽留学体験談

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内山貴博様

内山貴博様
内山貴博様

通学校:パリ国立高等音楽院 1er Cycle Supérieur 課程 フルート

留学期間:2011年8月~

東京藝術大学附属音楽高等学校卒業後、同大学1年目に渡仏。パリ地方音楽院スペシャリゼ課程ヴァンサン・ルカ(Vincent LUCAS)先生のクラスを経て、2013年パリ国立高等音楽院に入学。現在ソフィー・シェリエ(Sophie CHERRIER)先生のクラスに在籍。

 

曲の素晴らしさを伝えられる音楽家を目指して

シェリエ先生のレッスンは厳しいことで有名で、毎回のレッスンでは高いレベルの演奏を求められるため、本番よりも緊張するほどです。先生は音楽院で、 長年、故アラン・マリオン(Alain MARION)氏のアシスタントを務めた方で、技術面の指導には定評があり、私もアンブシュール等多くの事を改善しました。また先生は、ピエール・ブーレーズによって創設されたアンサンブル・アンテルコンタンポラン(Ensemble intercontemporain)という 現代音楽室内オーケストラ奏者で、現代音楽の第一人者です。 現代曲の演奏では0,1秒の狂いも無く、楽譜に記された細かい指示をすべて演奏することのできる技術が求められ、完成度の高い先生の演奏を聴く度に、感銘を受けています。先生の楽譜の読解力、演奏技術、音楽性には驚くべきものがあり、どんな時代のレパートリーも楽譜に忠実に演奏することを徹底していらっしゃいます。

 

アンサンブル・アンテルコンタンポラン奏者は、誰もが難解な新曲を読む時にも、パート譜ではなく総譜から読み始めるそうです。先生の演奏を聴き、現代曲がどんどん好きになり、他の時代の楽譜を読む時にも、必ず総譜から読み、楽譜全体を詳細に研究するようになりました。

アシスタントのルカ先生は、フルーティストとして大変魅力的な先生です。ルカ先生のような音色を出したいと思い、 留学を決心したので、パリ国立高等音楽院でも引き続き師事することができ、大変嬉しく思っています。先生も入学をとても喜んで下さり「これからが本番なので必ずトップを目指しなさい」と、励まして下さいます。


室内楽では、現代曲と木管五重奏の作品を演奏することが必修です。 ミッシェル・モラゲス(Michel MORAGUES)先生のクラスでは、大きくフレージングを感じる事等、大変有意義なレッスンをして頂いています。
音楽院の図書館では多くのCDを聴くことができ、音楽院の歴代のフルート教授、ゴーベール、タファネル、モイーズ、ランパル、デボスト、マリオン、そして現在の教授達へと受け継がれる、エコール・フランセーズと呼ばれるフルートの美しさと伝統を感じています。シェリエ先生が仰る技術的なアドバイスも、こうした巨匠達の録音を聴くたびに、さらに深く理解することができます。私は生でランパルやマリオンの演奏を聴いた事のない世代ですが、こうしてシェリエ先生から巨匠達のエスプリと演奏技法を学べることはなんと幸せなことだろうと、日々感激しながら学んでいます。

 

フランス語で「Interprète」という言葉には、「演奏家」「通訳者」という意味があります。演奏家とは、楽譜を解釈し伝える人です。私の演奏を聴いて、「素晴らしい曲だった」「いい音楽だった」と誰かの心に残る音楽ができるよう、毎日努力していきたいと思います。