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フランス音楽留学体験談

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中安義雄様

中安義雄様
中安義雄様

通学校:スコラ・カントルム音楽院 1er Cycle Supérieur 課程 エクリチュール

留学期間:2013年8月~

国立音楽大学デザイン学科創作専修科で作曲を学び、2013年に卒業後、渡仏。現在スコラ・カントルムで、レミ・ギヤール(Rémi GUILLARD)先生に師事。

 

大作曲家の技法を辿る旅路

大学でお世話になっていた教授に、作曲に比べてエクリチュールを専攻する人が少ないこと、また勉強するならフランスが良いと勧められました。和声の授業で、シャランやフォーシェなどフランスの課題集を学んだこともあり、ごく自然な流れで留学地にフランスを選びました。

 

大学では、作曲と、声楽や器楽の伴奏で多忙だったため、学校登録やビザ申請等の煩雑な留学手続きに当てる時間がなく、日仏文化協会のサポートを受けて渡仏の準備をしていた友人に勧められたこともあり、サポートに申し込みました。紹介していただいたサン・ルイ島の物件は、ノートルダム寺院のすぐ近くで、そばにはセーヌ川が流れる素晴らしい立地にあります。デュプレックスの部屋は大変住み心地が良く、他の住人が「もっとピアノを弾いていいよ」と声を掛けてくれるなど、良い環境で生活することができ、とても感謝しています。

 

学校の授業ではバッハの様式を元に、対位法、和声、フーガを勉強しています。現代音楽の作曲よりも、古典やロマン派の様式に沿った和声や作曲を学びたかったので、パリではやりたいことが勉強でき、嬉しく思っています。渡仏してからは、日本にいた時のように雑事に追われることもなく、集中して勉強することができ、自分を見つめる時間が増えました。

余暇には、オルセー、マルモッタン、オランジュリーなど、印象派の絵画を展示している美術館に行き、画家の成長や作品の成熟度などを、年代ごとに鑑賞することの面白さを覚えました。それと同時に、クラッシック音楽も、現在ではあまり演奏されなくなった作曲家や作品も含め、時代ごとに作曲法の変換を俯瞰することの大切さも感じました。 

 

先日、モーツァルトとフォーレのレクイエムを教会で聴く機会がありました。日本では、コンサートホールで、演奏会形式で鑑賞するのみでしたが、実際に教会での演奏を聴いて、「レクイエム」は、教会の空間と美しい残響を念頭に置いて作られたものだということを再認識しました。また、ノートルダム寺院で毎土曜日に行われる無料のオルガンコンサートにも、よく出かけます。

 

パリの楽譜店で和声の教材を探している時、各時代の様式を学ぶ課題集を見つけました。日本でも見かけたドビュッシーの様式のものだけでなく、メシアンやフランクの様式のものもあったのには、とても驚きました。内容は、管弦楽器のメロディーへのピアノ伴奏付けや、弦楽四重奏の第1ヴァイオリンのパートだけ書いてある課題に、残りの部分を作るものなどです。日本で現代音楽を一通り勉強したものの、どこか抵抗があったのですが、パリに住み始めてからは、これまで聴かなかった作品にも興味が涌くようになり、近代以降のベルクやメシアンなどの作品も研究したいと思うようになりました。一方、以前より好きだった、日本歌曲の作曲も続けていくつもりです。50年位前の詩人の作品から、詩が曲を導き出してくれるようなインスピレーションを受けることが多いです。また、声楽や器楽の伴奏も手掛けていきたいと思っています。