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フランス音楽留学体験談

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知久翔様

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通学校:パリ国立高等音楽院 2e Cycle Supérieure課程 フルート

留学期間:2009年8月~

パリ国立高等音楽院1er Cycle卒業後、2e Cycle課程ピエール=イブ・アルトー( Pierre‐Yves ARTAUD )先生のクラスに在籍。2013年12月に 19ème Concours International du Jeune Flûtiste優勝。

 

いかに作曲家の世界感を感じながら表現できるかが勝負

パリ国立高等音楽院 2e Cycleに入学した生徒は、レッスンとトラヴェルソ(バロック・フルート)やアレキサンダー・テクニックなどといった選択科目以外に、修士論文を書かなければなりません。 修士論文のテーマの決め方や、文献の見つけ方等を学ぶ授業があり、私はフルートの作品について研究する予定です。


昨年は、北京と神戸の国際コンクールと同時期に、1er Cycleの卒業試験もあったので大変でしたが、最近は留学生活にも慣れ、より音楽に集中できるようになってきました。移動が多いと体力的にも厳しいですが、多くの国際コンクールを経験する中で、自分のキャパシティーがよく解るようになり、その忙しさの中でも演奏している自分に自信がついてきました。数年前には、ルーマニア、昨年は北京コンクールを受けて、時間配分の問題で予選が夜中の1時まで掛かったり、公式伴奏者が全く伴奏に慣れていないピアニストだったりと、たくさんのトラブルがありましたが、そのような状況でも自分のベストを尽くす訓練だと思って、 集中するように心がけました。こういう状況の中でものびのびと演奏できたので、プロとしてどんな状況でもベストを尽くせる自分が確立し始めていると感じます。

 

時代や国によって違うスタイルの作品を演奏するにあたって、自分がいかにその世界に入り込み、作曲家の世界感を感じながら表現できるかが勝負だと思います。その為に、 常に楽譜を研究し、CDを聴く時間を多く取るようにしています。 これまでは、教授が仰ることを忠実に守ることを第一に考えていましたが、留学も5年目に入り、 自分で主体的に、表現したいことを選べるようになってきました。


先日パリ郊外で行われた、コンクールで優勝することができ、日本音楽コンクールでも160名中5名の本選に残り、入選しました。先日受けたオーケストラ・オーディションは、審査の公平を証明するために、全て審査員の前に幕が張られたカーテン審査で行われ、台湾人が入団しました。本選まで残り、残念ながら今回は合格には至りませんでしたが、他のオーディションにも挑戦する予定です。今はまだオーケストラの経験が足りないので、アカデミー等で経験を重ねることも大切だと思っています。

 

幸い、日本でも毎年演奏する機会があり、最近は、コンクールを受けていても、会場に居合わせた人に自分の演奏を楽しんでいただける機会を頂いていると考えて演奏するように心がけています。音楽とは、美しい音、そのものです。音楽性ももちろんですが、まず音が美しくなければ何も始まりません。美しい知的な素晴らしい演奏会を聞くたびに、その思いが強くなります。また、メンタル面だけではなく、楽器を演奏するには、下半身の安定と上半身のリラックスが大事なので、自分なりに体を鍛え、演奏する時の体の感覚を常に意識しています。これからも、国際コンクール等、自分がチャンレジできることには、常に積極的に取り組んでいきたいと思います。