留学体験談

人として成長できる時間も大切にしています。

財部 真奈 様 Mana TAKARABE

今感じている感謝の気持ちや刺激を大切にしたい

高校を卒業して音楽大学に進まずにすぐに渡仏

現在10区音楽院でファブリス・モレティ氏にプレスペシャリゼクラスで師事しています。毎年の彼のリサイタルツアーを聴いていてとても憧れの奏者だったので、高校を卒業して音楽大学に進まずにすぐに渡仏することを決めました。日本でお世話になっていた先生方に支えられ、モレティ氏に自分の意思を伝え留学の機会を頂きました。ただプレスペシャリゼクラスでは学生ビザが降りないため、今年一年は語学学校と並行して通っています。

ただの勉強、作業ではなくダイレクトに音楽に繋がる教育

 音楽院では個人のレッスン、室内楽、ソルフェージュ、アナリーゼの授業があります。室内楽ではカルテットをフランス人のスペシャリゼクラスの子と一緒に組んでいます。初めは合わせの中で会話が早くて聞き逃したり、何小節目〜という数字を聞きとるのが難しく特に数字を早く聞きとれるように練習をしました。片言のフランス語でも言いたいことを伝えようとするとしっかり聞いてくれてちゃんと合わせに前向きに取り組めていいメンバーでカルテットが出来て楽しいです。ソルフェージュ、アナリーゼでは日本で勉強してきたものが力になりました。語学で足りない分も先に内容が頭で分かっていたら逆算して何について話しているのか、日本とどうやり方が違うのか、が見えてきます。どちらの授業も日本の教育内容に比べて常に音楽に実践的にどう関わるのかが目的にあると思います。ただの勉強、作業するのではなくダイレクトに音楽に繋がる教育で考え方も豊かになりとても面白いです。

語学学校では考え方の違いをお互い尊重し、今までより物事を柔軟に考えることが出来る様に…

 語学学校ではやはり様々な国の人と関わることができて、習慣、考え方の違いをお互い尊重し合うことが日頃から出来るので、今までよりも物事を柔軟に考えることが出来る様になりました。毎日音楽院と並行して語学学校にも通うのはきつい時もありますが、外国人の少ない音楽院の中でうまくいかなかった時、語学学校の友人たちが励ましてくれて救われたこともありました。沢山の文化に触れることができるので練習時間が少なくなることより人として成長できる時間でもあるので本当にダブルスクールをして良かったです。

渡仏して間もない なかでも学んだこと

 まだ渡仏して間もないですが大型ストライキやデモ、日本で体験することのないことが沢山ありました。政治に対して国民がアクションを起こしているということ、外国人として色々考えさせられました。また、言葉が上手く通じなくて困った時も助けてくれる人々がいて今まで簡単に意思疎通ができる環境で当たり前であって感謝すべきこと、逆に勿体ないことをしていたなと思うこと、今までの自分も人との繋がりを通して見つめ直すことが出来ました。今はまだ周りの人に助けてもらってばかりです。これから語学が上達するにつれて出来ることも多くなると同時に今は見えていない新しい苦難に遭遇するかもしれません。でも今感じている感謝の気持ちや刺激を大切にこれからのフランス生活も楽しんで頑張りたいです。