留学体験談

レッスンのたびに、音が生き生きしてきてびっくりしました!

岡田 小梅 様 Koume OKADA

現在高校3年生。ピアノを4歳の頃より始める。文部科学省のトビタテ!留学JAPAN高校生コース奨学生に選ばれ2020年2月にパリ滞在。エコール・ノルマル音楽院マリー=カトリーヌ・ジロー教授の個人レッスン及び、パリ冬期アカデミーで国立ベルリン音楽大学講師福井博子先生のレッスンを受講する。

文化や芸術を学びに、 3週間のパリ留学 !

 私はピアノをしていて、フランスの近現代クラシック音楽が好きです。なのでそれらの曲が作られた場所へ実際に行って文化や芸術を学び、本場でピアノを習いたいと思い約3週間パリへ留学しました。

美術館では、ドビュッシーらの近現代フランス音楽が作られた頃と同時期のモネやルノワール、ドガらの絵画を鑑賞することができました。またヴェルサイユ宮殿やラヴェル博物館、廃城、墓地などは凄く歴史を感じ、その場所に入った途端空気が変わるようでした。
そして、本場の音楽を聴くためにクラシック音楽のコンサートにも行くことができました。ピアノのコンサートは、今まで聴いたこともないくらいとても透き通っていて瑞々しく、柔らかい音の時でもちゃんと芯のあるホール全体に響く音で、あまりの美しさに感動しました。 
また、マドレーヌ寺院とサンエフレム教会でのコンサートにも行きました。教会の響きはコンサートホールなどとは全く違い、教会は出た音が空気をたくさん含んで天井の丸い空間に行き、そこから客席側に来るような感じで間接的な不思議な響きのとても素敵な演奏でした。そして、こっちに来た音が今度は上へ上へと登っていく感じがして祈りみたいなものを感じました。 教会の響きを知ることができてとても貴重な経験になりました。

フランスに行って、分かった帰国後の課題

ピアノの個人レッスンではマリー=カトリーヌ・ジロー先生に教えていただきました。
先生はとても優しく面白い方で、いつもレッスンを受けるのが楽しかったです。
レッスンをしていくうちに、段々と音が生き生きしてきて自分でもびっくりしました。また先生が弾いてくださるピアノはとても音楽的で素敵でした! 是非もう一度レッスンを受けたいなと思いました!
パリ国際音楽アカデミーでは、福井博子先生のレッスンを受けました。
先生はすごく気さくな楽しい方で、一つ一つの音に対してすごくこだわりを持って指導してくださいました。 学校の中には練習室があり、いろんな部屋からピアノやヴァイオリン、チェロ、歌などを練習する音が沢山聞こえてくるのですが、みんなレベルがとても高く上手なので、私も負けないように頑張らないと、と思いながら毎日練習に励むことができました。
フランス語をずっと聞いていると、フランスの曲でここはこういう風に弾いた方がいいんじゃないかと考えたりして、凄くいい勉強が出来ました。
先生が弾いてくださるピアノやコンサートを聴いたりして、もっと自分の心を開いて音に表さないといけないなと強く感じました。

ちょっとしたアクシデントもあったものの…

また、オペラ座ではバランシンのバレエを観に行きました。オーケストラはCDではなく生演奏でした!バレエは言葉がないのにあれだけ感情などを伝えられるのは本当にすごいことだと思います。 ピアノも同じで音しか聞こえないけど、私も音で表現したいものが伝わるように弾けるようになりたいです!
滞在中にスリに遭い、スマホをとられてしまいました。ですが、日仏の方に連絡するとすぐに対応してくださり、警察にも一緒に行ってくださったりしてとても助かりました。
楽しいことだけじゃなくて、大変なことも経験しましたが、フランスに来れてよかったです!またフランスに来たいです!!