フランス留学体験談

フランス留学

フランス留学体験談第2期奨学生>丹様リヨン3

第2期奨学生の留学体験レポート

 

丹様のリヨン・レポート3

研修校:リヨン・カトリック大学 

期間:2006年春・夏期・秋学期/滞在スタイル:ステュディオ

 

リヨンの交通

Saint Exupery国際空港 PART-DIEU駅 PART-DIEU駅(TGV)

 

フランスの夏といえばやはり長いヴァカンスです。フランスでは、雇用主が従業員に夏の長期休暇を最低2週間以上とらせる義務があるそうで、日本で働いていた私としてはなんとも羨ましい限りです。長いヴァカンスを利用してリヨンの人々も旅行に出かけてしまったのか、いつもは賑わっているショッピング街も閉まっているお店が多く、8月のリヨンはいつになくひっそりとしています。

 

そんなお休みムード漂う町とは裏腹にますます活気に満ちて混雑しているのはリヨンの交通機関です。リヨン市内にはTGVの発着する国鉄の駅が2ヶ所(PART-DIEU駅、PERRACHE駅)あり、パリまで2時間、マルセイユまで1時間45分、スイスのジュネーブまでは急行で2時間と、北へ行くにも南へ行くにも程よい時間で移動することができます。また市内からバスで約30分の所にはLyon Saint Exupery国際空港があり、ヨーロッパの主要都市と結ばれています。

 

そして、海外に行くもうひとつの手段はPERRACHE駅から出発する長距離バス、ユーロラインです。私もこのバスを利用して時々フランス国内を脱出することがありますが、確かに移動時間はかかるものの、飛行機の約半分の値段でヨーロッパを旅行することが出来るので、貧乏留学生の私にとっては大変魅力的です。先日ジャック・ブレルのシャンソンを聞いていたら突然ブリュッセルとアムステルダムに行きたくなり、ユーロラインでベルギーとオランダに行きました。行きはリヨンを21:30に出発してブリュッセルには翌日8:30着。帰りはアムステルダムを17:30に出発してリヨンに8:00AM着。往復153ユーロの旅でした。そして私は旅行をするたびに、TGVやバスの車窓に広がる肥沃な台地とその自然の豊かさに心から感動します。どこまでも続くこの広大な台地の恵みこそがフランス人の‘ゆとり’につながっているのだろうと感じます。ちなみにフランスの食料自給率は130%。日本はなんと40%(農林水産省データ)。フランスに留学して特に考えさせられることは、「本当の豊かさとは何だろう」ということです。少なくとも食料自給率とヴァカンスの長さに関しては圧倒的にフランスのほうが‘豊か’です。