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第28期奨学生の留学体験レポート

 

教師宅ホームステイ 留学全体の感想

 

以前からブルターニュに興味があり旅行で訪れたことはありましたが、カンペールより西の地域には行ったことがなかったので渡仏前から非常に楽しみにしていました。

ブルターニュのフィニステール県は「地の果て」の意味があり、大西洋に面したPointe du Razは荒々しい波に打たれて切り立ち、イギリス海峡に面したPlage de Menehamでは強風で砂が舞い、下草が吹きさらされる荒涼たる風景で、まさにこの地がヨーロッパ大陸の「地の果て」と称されるのも納得。

一方でカンペール近くの穏やかで風光明媚な海岸やカンペールの美しい古都の街並み、Les Enclois Paroissiaux(聖堂囲い地)を代表するブルターニュ独特の教会様式、Huelgoatのような県域の1/3を占める奥深い森林地帯、日本の奈良・飛鳥に通じるようなCommanaの巨石遺跡などを見てみると、「自然と人が共生する一体感」に日本人として親近感を持ち、ブルトン人独自の自然観・宗教観・ブルトン語に興味を覚えました。

こうした知識を得ることができたのもホームステイ宅での授業の成果であり、ホストマザーからはフランス語の基礎を教わるとともにエクスカーション先で使うフレーズや地域情報を教わり、それを滞在地で実践するという私の興味に即した授業内容を構築。またブルトン人のホストファザーからは、ブルターニュの地域特性やブルトン語について居住者としての視点で教わることができ、まさに現地滞在型メリットを生かした授業・滞在内容だったと思います。

※7/25.7/26付Le Télégramme(ブルターニュの地方新聞のQuimper欄)に掲載してもらいました。

 

 

 

またブルターニュの中でも特にこの地域では「人と人との繋がり」を重んじ、他人に対する思いやりの心を日常的に感じることが多々ありました。ホストファミリーの祖父・祖母、隣近所の住人、仕事仲間、遊び仲間、親戚、さらに遠い親戚と様々な方々と触れ合う機会があり、その中で彼らの中の「ブルトン人である」という誇りと、他者・異文化を受け入れる寛容性を感じました。
こうした交流の中で予想もしていなかったブルターニュ地方新聞紙の取材・掲載も体験し、私も日本人としてのブルターニュへの思いを発信できたことが良い経験です。

 

「J'aime de plus en plus la Bretagne!」
と滞在最終日にホストファミリーのご両親(Jean,Aline)に伝えたところ、笑顔で返ってきた言葉が。
「J'aime de plus en plus les bretons! C'est ça?」
ブルトン人とブルターニュをますます好きになり、ホスピタリティに溢れた文化体験・言語体験をすることができた留学でした。ありがとうございました。

クレープソワレにて。中央が金子様

 

 

■ ことり■ りす

4階書斎とゲストルーム

PCはファミリーのもの。私はノートPCを持参、こちらのデスクで予習・復習。
ゲストルームは畳敷きの和室。布団一式と湯沸かしポット・ティーバッグが用意してある。
ゲストルームの書斎にはデスク・照明があり、予習復習の時に使用。

 

■ ことり

宿舎外観

授業で使用するリビング

リビング

キッチン

キッチン

ゲスト専用トイレ兼洗面所

 

朝食は主にフランスパンとジャムとバターとコーヒー。(バゲットや黒パン、中にはケルトシンボル“トリスケル”を描いたパンも。)

 

 

夕食は主にサラダとメイン料理とワインとチーズとデザート。ソワレの日は終了時間が23:00頃まで。
メイン料理はブルターニュ郷土料理・フランス家庭料理・ヨーロッパ家庭料理・オリジナル料理など。

■ ことり

Lard roti(ラール・ロティ)

Osso buco(オッソ・ブーコ)

"子牛すね肉の煮込み"

Farce(ファルス)