フランス留学体験談

フランス留学

フランス留学体験談>第23期奨学生

第25期奨学生の留学体験レポート

 

櫻井香子様 パリ留学

 

二度の短期留学を体験して

ポンピドゥーセンターと駅前の教会

ポンピドゥーセンターと駅前の教会

学校の外観

学校の外観

学校の中の様子

学校の中の様子

音楽を聴き、説明する授業

音楽を聴き、説明する授業

この冬も年末年始を利用して、留学目的の渡仏を実現できました。私が日仏文化協会を知ったのは一昨年前の事です。当時から都内でフランス語を学んでいましたが、実際の生活の中でどれくらい伝わるのだろう?と、自分のレベルや表現の仕方などに興味がわいてきた頃です。


ホームページから短期だと一週間から留学可能ということを知り、早速連絡してみました。担当の方のとても親切丁寧な説明に不安は一切なくなり、あとはこの期間に開校している学校を見つけるだけとなりました。
私はすでに社会人として働いている身なので、もう留学することは無理だと思っていましたが、日本と違いフランスは元旦以降、通常通りに学校も仕事も始まっているのです。昨年はパリから3時間ほどのヴィシ―という街のカヴィラム校を紹介いただき、そこで一週間、私と同じように各国からフランス語を学びに来た人々と勉強しました。ヴェトナムの女子大生、ドイツ人シェフなど各国から色々な人々が集まる学校で、まるで大学生に戻ったかのような一週間を過ごしました。


そして、今回も、秋頃から年末の短期留学を計画しました。昨年と違うのは、パリを選んだというところです。授業後に観光もしたいし、美術館にも行きたいと考え、今年はパリの学校を紹介していただきました。学校は1区のエルフェ校です。こちらの学校は話すことに力を入れているとのことで、すぐに決めました。レアールの駅から徒歩5分ほどの、お洒落なカフェやブティックが並ぶ通りの建物の中にありました。初日は9時に出校し、簡単な面接でクラス分けがあり、その後すぐに授業が始まりました。
私は、ヴェトナムからの留学生3名、韓国からの留学生3名に日本人ひとりの7名クラスでした。学生、エンジニア、レストラン勤務と皆、経歴は様々です。とにかく皆とても真面目で、かなりの集中力が必要でした。授業も教科書はあるものの、やはり重点は話すことに置かれていて、初日は自己紹介の他、隣の人を紹介する、それに対する質問をするなどしましたが、やはり実際に自分の考えをフランス語で表現するのに苦労しました。フランスのア―ティストの歌を聴き、歌詞を説明することもありました。先生方も個性的で、とても熱心な授業をしてくれました。生徒ひとりひとりに親しみを持って接してくれ、それが何よりありがたかったです。一週間は本当にあっという間でした。


今回はパリを選んだので、学校の近くのポンピドゥーセンターの美術館にも足を運べましたし、もちろん自由な時間にはシャンゼリゼ通りを散策したり、友達になった生徒さんと食事に行ったりもできました。留学と同時にパリならではの観光も楽しめました。ただ毎日しっかりと宿題もありましたし、学べば学ぶほど、質問や、疑問点が見つかって、勉強だけでも時間は足りなくなるくらいでした。


このようにして私は休暇を使って、期間は短いけれど二度の留学を体験できました。日常ではまだまだ、通じなかったり簡単な単語も出てこなかったり、力不足を改めて感じますが、実際に暮らすような時間を過ごせたので、フランスで一人でも行動できるという自信がつきました。次回はもっと話せるよう、上級のクラスにいけるよう、日本でも日々努力を続けたいと思います。日仏文化協会では、本当に個人個人にあった学校や宿泊施設を紹介してくれますし、また細かい要望にも応えていただけたので、今回の留学も実現できたと思っています。


学生の方は勿論ですが、仕事やら何やらと忙しい毎日の方でも、少しでも留学を考えている方なら、是非一度相談されることをお薦めします。きっとそれぞれにあったプランを紹介していただけます。限られた時間でも充実した留学を体験できると思います。私もまた三度目の相談をできればと思っています。