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第23期奨学生の留学体験レポート

 

酒井理嵯様 アンジェレポート3

 

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ご到着から数か月経ちましたが、学校や町、滞在先の印象を、改めて教えて下さい。印象は変わりましたか?

2月の初めにはアンジェでは珍しく雪が降り、3月が始まろうとしている現在は寒さがピークを迎え、最低気温が-10℃近くまで落ち込みそうです。フランスで最も緑の多い街ランキングが発表され、2017年はアンジェが1位になりました。この結果が示すように街の中心を少し外れると、川や湖や散歩道に溢れる豊富な自然を感じることができます。天気がいい日には外を散歩する人やカフェの外の席で過ごす人が増え、フランス人は太陽を浴びるのが好きだというのは本当なのだなと分かります。高層ビルや地下鉄がなく、自然をとても身近に感じることができるアンジェでの生活は、私が住んでいる大阪とは対照的です。都会の忙しい雰囲気とは違い、アンジェに住む人たちはより時間や心に余裕を持った生活を送っているように感じ、人と人のコミニケーションを楽しんでいると思います。例えば、パン屋さんでは店員さんとお客さんが何気ない日常会話を楽しんでいます。接客にスピードや効率が求められることは日本ではごく普通ですが、ここではそうではありません。大きな違いだと思う点は、店員さんとお客さんが人対人として対等な関係性を持っている点です。レジが進む速さはその分かなりゆっくりなこともありますが、私はこれがとても人間らしくて素敵だと思います。これがフランスに根付いている日常であり、田舎の小さな街だからこそ可能なことでもあると思います。
今まで撮った写真を見返してみると、こちらに来てから空の写真をよく撮っていることに気が付きました。建物が低いおかげで空がとても広く見え、朝日が登ってくるところ、夕日が沈んでいくところが良く見えます。日によって色合いが異なり、いつ見ても飽きない綺麗さです。それを見るのが小さな楽しみで、日の長さや気温などの天候の変化に敏感になったような気がします。こうした小さな変化に幸せを感じたり、電車の中や建物の中で、スマホを眺めたりと人工的なものの中に無意識のうちに閉じこもってしまうより、自然を感じて芸術や文化に触れ、人との繋がりや自分の存在をより強く感じることができるようになったのは、自分にとっていい変化だと思います。
2月は秋学期の終わりであると同時に春学期の始まりでもあり、寮でも学校でもたくさんの変化を感じました。日本の春休みを利用して、短期の留学プログラムで大学から団体で日本人学生が学校に来ているので、2月と3月は日本人の割合が多いです。寮は今まで中国人の男子以外は全員女子でしたが新学期からフランス人、アメリカ人、日本人、韓国人の男子たちが新しく加わりました。寮も学校も人が変わると雰囲気も変わり、こちらの生活に馴染んできながらも新しいクラスや新学期の環境を少し新鮮に感じます。
4ヶ月単位で授業を受けることができるという点が、この語学学校を選んだ大きな理由の1つです。それは1週間や1ヶ月単位でクラスやクラスメイトが変わる学校に比べ、より長い時間を一緒に過ごすことでとクラスメイトと仲良くなりやすく、長期的に計画された授業のカリュキュラムにより、安定した環境の中で落ち着いて勉強できるというメリットがあると考えたからです。実際、学期が始まり最初の慣れるまでの少ししんどい期間が過ぎ、しばらく経つと授業の進め方や生活リズムに慣れ、クラスメイトとも早く距離を縮めることができたのでよかったと思います。


バカンスはどのように過ごしましたか?ご旅行等にいかれた場合は詳細を教えて下さい。

長期休暇は10月始めの秋学期開始前、年末年始にかけてのクリスマス休暇、2月初めの春学期開始前にそれぞれ1~2週間ほどあり、それらの休暇を利用して旅行しました。国外はスペイン、オランダに行きました。飛行機で2時間ほどで行けたり、また手軽に電車でパスポートを使うことなく、ヨーロッパ内の国を越えて旅行できるのは魅力的です。
1番最近の休暇は、留学でできた友達とパリで1週間過ごし、宿泊はAirbnbを利用しました。パリは何度か訪れ観光はしたことがあったので、今回は美術館を訪れたりとのんびり過ごし、また秋学期に選択したフランスの芸術の歴史の授業で学んだ絵画や建築物を実際見に行きたいと思い、ルーブル美術館、オランジュリー美術館、オルセー美術館、ポンピドゥセンター、ベルサイユ宮殿を訪れました。これらの入場料はヨーロッパの学生は無料になるので、留学生は学生ビザを提示することで全て無料で入場することができ、気軽にいつでも何度でも世界的に有名な美術館や観光地に行けるというとても贅沢なことができます。

 

学期末テストはどのように行われましたか?

学期の最後の1週間が期末テスト期間でした。テストの形式や範囲は授業ごとにあらかじめ予告されるのでテストに備えて準備します。テストの形式は、先生との対話で行なわれるもの、作文、リスニングなどと授業の科目によって多様に異なります。計2回の中間テスト、学期末テスト、出席点が総合評価され学期の成績となります。

 

フランス人学生と交流 スポーツや、文化活動等、学校以外

日常的にフランス人学生と交流を持つ場は寮です。朝食と夕食の時間、台所やテレビの部屋などの共有スペース、また寮で企画されたパーティーなど交流を持てる機会があるので、そこでフランス人学生の日常的なフランス語を聞いたり、彼らと話したりします。語学学校では生徒はフランス以外の国の留学生なので、こうして同世代のフランス人と身近に生活を送れる環境は語学力向上のためにも、生活を知る面でも大きなプラスです。
寮以外のフランス人とは学校や団体を通じた国際交流のイベントで交流する持つことができます。日本に興味を持っているフランス人学生も多いので、共通の話題があると盛り上がります。国際交流のイベントを企画している団体を通じて、フランス人家族にも出会いました。とても親切なマダムとムッシューで、お家に招待していただいて食事をしフランスの家庭料理を教えてもらったり、一緒にお出かけしたりと、まるでホームステイをしているかのような経験をさせてもらい、楽しい時間を過ごしています。