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第22期奨学生の留学体験レポート

 

田口舞様 パリ留学

 

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ステイ先の入り口です
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先生は交代制で各週先生が変わります
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クラスメイトは6名でした
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校内のちょっとしたホールです
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食堂
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Salon

研修地について

<ステイ先>
私はパリ16区、メトロ1番線Argentine駅から徒歩3分ほどにあるご家庭にホームステイをしていました。ここはパリの中で1,2番目に治安がよく、富裕層が多い地域でした。朝はオフィスワーカーが、夕方は買い物に出るマダムが行き交う、とても静かな場所でした。街並みは中心地に比べるととても綺麗で、歩いて5分ほどのところに凱旋門があるので毎日朝焼け、夕焼けに染まっているのを見ることができ、終始圧巻されていました。

<研修校>
パリ1区、メトロ1番線Châtelet駅(4番線Les Halles駅と地下でつながっています)近くのELFE校に通っていました。最寄りのChâtelet駅ですが、駅の内部構造がとても複雑で、テロの影響等もあり手荷物検査をされるほど大きい駅でした。ホストマザーの勧めでChâtelet駅は利用せず、一つ手前のLouvre Rivoli駅で下車し、7分ほど歩いて登校していました。治安はさほど悪くはありませんが、ルーブル美術館がすぐそばということもあり、観光客を狙った客引きやスリはあるので注意が必要でした。研修校周辺は調理器具専門店、ブティック、カフェ、安くて人気の雑貨屋、古着屋が立ち並びとても賑わっていました。

研修校について
わたしが通っていたELFE校は少人数制ということをとても重視しており、適したクラスに分けられ、1クラスの最大人数は6人ほどで、授業中は生徒がずっと発言し、意見を交換し合うような授業形式でした。わたしは日本で講義等を受けるときは比較的発言もしないほうなのですが、ELFEでは他の生徒とともに間違ってもいいから発言をし、意見共有する姿勢をもつことができました。教科書を中心に授業を進めていき、文法、リスニング、スピーキングのすべての面を先生が丁寧に教えてくださいます。わからないところがあり、黙り込んでしまってもすぐに先生が手を差し伸べてくださり、話すきっかけも作っていただけます。何よりも、学校全体がアットホームなので、どの先生にあっても、初めて会った生徒でも、普通に話し始められる環境でした。わたしはELFE校で本当に有意義で楽しい1ヶ月を送ることができました。


滞在について
築110年の典型的なパリのマンションに住む、とても優しい老夫婦にお世話になりました。週7日夕食付きの滞在で、毎日伝統的な食事のセットが施された食堂で、家族揃ってとてもおいしいご飯をいただきました。フランスの家庭料理はなかなか一人暮らしだと体験できないので、とてもいい経験になりました。レシピを聞いたり、お手伝いをしたり、毎日その日なにがあったかをホストファミリーにすこしずつゆっくり伝えていくうちに自分でも実感できるくらいフランス語力をのばすことができました。ホストマザーはもともとフランス語の先生をしていたので、間違った構文を使ったりすると丁寧に直してくれたりと、とても勉強になる滞在でした。フランスの生活問題である水のトラブル等もなく、本当に有意義な楽しいステイでした。
おなじ家にアメリカからもう一人留学生がステイしていたのですが、休みの日になると二人で買い物にでかけたり、ディズニーランドに行ったりと、学校に行っていないときでもフランス語に常に触れられる環境にいたのがとても良かったと思います。


留学を通して・今後の抱負
語学を学ぶには田舎がいい、と言われますが、わたしは今回のパリ留学を通して、語学だけではないフランスの最先端のモード、問題などにも触れることができ、とても有意義であったなと思います。
パリは花の都、芸術の街と言われています。しかし現実はそこまで華やかなものではありません。毎日道をあるけば格差問題を痛感させられますし、言葉だけを学ぶ以外にも多くのことを学べる街であると感じました。カフェに入れば何をしにここへ来たのか、と冷たく言い返されたこともありました。都会ということもあり人当たりは強く感じます。しかしそれでもお天気になった、綺麗な町並みを写真に収めながら散歩できた、道をフランス語で聞いたら笑顔で答えてくれた、このような当たり前と思っていたことがとても嬉しく感じる街であるという印象を受けたのです。
わたしは今後大学でフランスにおける人種間格差の問題を勉強していきます。社会に出てからも多方面で語学力や偏りのない知識を生かしていく仕事に付きたいと思っています。そのためにはこの短期留学を新たなモチベーションの源として、フランス語での会話力を高めていくため、これからも努力し続けていきたいと思います。
この1ヶ月は中身のぎっしり詰まった非常に良い経験となりました。