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第1期奨学生の留学体験レポート

 

井関くみこ様のリヨン・レポート13

研修校:リヨン・カトリック大学 

期間:2005年秋学期・春学期/滞在スタイル:ステュディオ

リュミエール美術館の写真

Institut Lumiere
世界初の映画が撮られた納屋
博物館入り口

 

 

リュミエール美術館 

リヨンには、リュミエール研究所というところがあります。1895年、リュミエール兄弟によってここで世界初の映画が撮影、上映されました。リュミエール社の大きな工場跡地が、現在、リュミエール美術館、映画館、公園になっています。


リュミエール美術館はリュミエール兄弟が住んでいたお屋敷です。当時使われた道具など展示されていて映画の歴史がここでわかるようになっています。日本語の案内書がもらえるので見学しやすいです。

 
面白いのが、地下にある「リュミエール上映室」です。ここではリュミエール兄弟が撮影した多くの映画のうち80本がフランス語の解説付きで休憩無しで上映されています。フランス人は笑いながら見ていました。残念ながら私は単語を聴き取るのに精一杯で笑うところまではいきません。解説が理解できるときっとおもしろいんだろうなと思います。それでも当時の生活を見ることが出来るし、コメディっぽいものもあって飽きることがなくあっという間に時間が過ぎてしまいます。全部見ると1時間くらいです。世界の街で撮影された映像もありました。その中で日本のものもあります。実際の映像なのに、時代劇を見ているような気になりました。

  
また、初めて映画が撮られた納屋の一部分が保存されていて自由に見学出来ます。その横に映画館があって、映画館に入る時には、必ずその納屋の横を通るように設計されています。
映画関係の仕事をしていた友達によると、この映画館は音響も完璧、椅子の座り心地も良くて、映画館として最高レベルだそうです。どの席からもスクリーンがきちんと見えるように、設計されています。また各椅子には世界の映画監督の名前のプレートが付いています。


この映画館でフランソワ・トリュフォー監督の「Les 400 coups(邦題-大人はわかってくれない)」を見ました。嬉しいことに学生割引があります。私がフランスで初めて行った映画館がこのリュミエールなので、ちょっと嬉しいです。


Rue du premier film 沿いの壁は「映画人の壁」を言われていて、世界の映画監督のプレートが飾られています。
映画ファンの方には是非訪れてもらいたいところです。