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第19期奨学生の留学体験レポート

 

ブルゴーニュ留学 金尾歩実 様

 

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ブルゴーニュ大学付属の語学学校 、CIEF Bourgogne に4週間通いました。わたしはB1クラスで授業内容はやや難しかったです。クラスメートは8人の少人数クラスでした。先生の質問に答えても、またすぐに当てられ、また答える のが繰り返しで発言の場がたくさんありました。

 

学校から徒歩で10分の距離にあるお宅にホームステイしていました。マダムは多趣味な方で音楽や映画が大好きでした。料理好きでもあり、自身の畑でとれたインゲン豆を美味しく調理してくれました。社会問題に関心をもっていて、ニュースを私にもわかるように解説してくれたり耳の不自由な方の為に雑誌を音読するボランティアをされていたり活動的な方でした。夕食後はお茶を飲みながら映画を一緒に観ました。


ホームステイの良いところは会話する機会が格段に多いことに加え、フランス人の生活に溶け込めることです。昨年、スーパーで量り売りの野菜の買い方が分からずにレジで怒られた苦い思い出があります。マダムの買い物について行き買い方を覚えたり、電車の切符を窓口でひとりで買えるようになったり、少しずつ出来ることが増えて嬉しかったです。フランスで生活するための術を身に付けられました。

 

週末はディジョンから電車で1時間半くらいの都市、シャロン=シュル=ソーヌで南ブルゴーニュ日仏文化協会の皆さんと一緒に日本の遊びをしました。顔合わせ初日、日本の遊びを紹介するため仏訳を用意していきましたがその必要はありませんでした。メンバー達は、日本に興味津々で日本について知り尽くしていたからです。既に折鶴を折れるメンバーもたくさんいました。百人一首の際には、私が上の句を読むと『ハイ!』と勢い良く札を取ってくれました。フランス人にとって百人一首で遊ぶのは難しいのでは と思っていたのでこれには大変驚かされました。


メンバーは毎週交代で私を家に泊めてくれました。家族に混ざって夕食をとったり、ドミノ(フランスのパズルゲーム)を深夜までやったりとても温かく接してくれました。

 

滞在中の反省点は、分からないことを言い出すことが出来なかったために相手を困らせてしまったことです。何事も発言や行動して相手に伝えなくてはいけないと実感しました。会話が理解出来ない時はそのように伝えない限り相手は、私が内容を理解してるものと思い話を続けます。日本にいる時のように『空気を読んで』 から行動すると手遅れになったり適切に行動できませんでした。

フランスに着いた瞬間から感じる、気を張らない、どこかゆったりとした雰囲気が好きです。1か月間で撮った500枚以上の写真を見返していると、SNCFのかっこいい発車音、マダムのつくってくれたミントティーの味、焼き立てのクロワッサンの香りなどを思い出さずにはいられません。

 

今、嬉しいことに、クラスメートと近況を報告し合うためにメールや手紙でやりとりをしています。帰国後してから1ヶ月以上経ちますが関係は継続しています。

昨年からお世話になり家にも招いてくれた日仏文化協会スタッフのミミさん、学校の先生は私を覚えてくれていて、到着時には『また来たのね!』と迎えてくれ、帰国時には、『また来年ね!』と送りだしてくれました。南ブルゴーニュ日仏文化協会のメンバー達は折り紙・書道の会に大いに喜んでくれて最終日私にプレゼントまで用意してくれました。
温かい人たちに助けられ2度目のブルゴーニュ滞在を終えました。
次回留学するならば、もちろんブルゴーニュを選びます。