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第16期奨学生の留学体験レポート

 

~モンペリエでの短期留学を終えて~ 泉 麻里奈様

 

コメディー広場
オペラ座
クラスメートと
ワインエクスカーション
休日ビーチにて

私が今回滞在したモンペリエは、凱旋門や水道橋などに加えて18世紀のオペラ座や美術館、大聖堂などがあり、文化度の高い歴史ある街であった。また、大学や語学学院が多いことなどから外国人学生が多く学園都市としても栄えており、のんびりした南仏の雰囲気の中にも多様な国の文化を感じることのできる街であった。語学学校の先生によると、モンペリエは移民や外国人が多いため比較的寛容的な街であり、英語を話すフランス人も多いというフランスの中でも少し独特な都市であるそうだ。


アドネ語学学院は町の中心であるコメディー広場から徒歩数分の所にあり、また滞在先のレジデンシャルホテルはトラムの駅前であった。そのためアクセスも非常に良く、学校が終わった後は友人と広場のレストランや旧市街の小道にあるカフェに行ったり、トラムに乗って市内観光をしたりすることができた。モンペリエは近年観光都市としても注目を集めているそうで、休日は丸一日かけて名所を見て回るほど見どころ十分の街であった。


アドネ語学学院を選んだ主な理由は日本人学生の割合が少ないこと、クラスが少人数制であることであったが、実際に通ってみて本当に良い選択をしたと感じた。学校にはヨーロッパを中心に様々な国からの留学生が在籍しており、授業でのディスカッションではフランス語学習に留まらず、クラスメートそれぞれの国の社会制度や国民の価値観についても話を聞くことができ、非常に興味深かった。1クラスの人数が少ないことから友達も出来やすく、学校外でクラスメートと集まることも多々あった。また、授業では時間を区切ってリスニング、リーディング、ディスカッションや語彙強化などを行い、バランス良く語学力を鍛えることができたと思う。ほぼ毎回宿題が出たが、提出すると先生が自宅でチェックをしてきてくれたり、質問した箇所は次の日にプリントを用意して補足説明をしてくれたりと、とても熱心に学習をサポートしてくれた。


学校主催のエクスカーションに参加したことも良い思い出である。週に4回ほどアクティビティが企画されており、任意でいくつでも参加ができた。私はワイン・チーズの試食会に参加したり、アルルやニームなど絵に出てくるような美しい南仏の小さな町を訪れたりした。どのエクスカーションにも学校の先生による解説がついたため質問もしやすく、またフランス人からフランス文化についてレクチャーを受けるという貴重な機会であった。


私の場合は滞在形式がホームステイではなくレジデンシャルホテルであったため、学校外でも積極的に生のフランス語に触れるよう心掛けていた。例えば、お店では店員に好みや探し物を伝えて一緒に商品を選んでもらったり、テレビでニュースや映画をたくさん見たり、地元紙を毎日読んでわからない部分を先生に質問したりと、フランス語のインプット、アウトプットを可能な限りたくさん行うように心がけていた。そのためか、滞在半ばに先生から発音やイントネーションを褒められ、とても嬉しかった。


今回の留学は私にとって初めての海外経験であったが、フランス語の語学力の向上はもちろんのこと、実際にフランス文化に触れたり、世界各国の学生と話して様々な価値観に触れる中で日本人としての自分を見つめ直したり、一か月ではあるが初めて一人暮らしをしたりと、数えきれないほどの新しい経験を得ることができた。海外でまとまった期間を過ごすという貴重なチャンスを与えてくれた、家族を始めとするサポートしてくださった方々に心から感謝すると共に、次回フランスに行く際より良いフランス語を使えるようにすることを楽しみに、今後も語学力に磨きをかけていきたいと強く思う。