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第15期奨学生の留学体験レポート

 

~2度目のニース~ 水﨑黎子様

 

私は昨年の夏に2ヵ月滞在していたニースを再び留学先として選びました。昨年は初めての留学ということもあり出発時に頭にあったのは不安のみでしたが、今年は不安など一切なく、留学を決めた時から楽しみで仕方ありませんでしたし、ニース国際空港に降り立った時は嬉しくて思わず笑みがこぼれてしまうほどでした。太陽に照らされてキラキラと輝く綺麗な海、雲一つない真っ青な空、湿気のないカラッとした空気、そして幸せそうに笑う沢山の人々。私にとってニースはまさに楽園のようなところです。

 

 

今回私はホームステイではなく、レジデンスで一人暮らしをしていました。私の滞在先は学校から徒歩5分、マセナ広場や旧市街までは徒歩10分~15分という立地で、近くにはトラムの駅やスーパーもあるのでとても生活し易く、洗濯や食事は自分でしなければなりませんが、週に一度部屋を掃除して貰える上に受付には常に従業員がおり、部屋には金庫もあるので安心して生活できる良い環境でした。ホームステイとは違い朝から晩までフランス語漬けというわけにはいきませんが、人に気を使う必要がなく一人きりの時間が持てるというところがレジデンスで暮らす利点だと思います。

 

学校では登校初日にクラス分けの試験があり、今年は昨年よりも上のB1というクラスに入ることができました。A1~A2のクラスには昨年同様日本人が多く、日本人ばかりになってしまっているクラスもありましたが、B1以上のクラスには私を含め日本人は2人だけでした。また、昨年私がいたクラスは共通語をフランス語にできるほどのレベルではなかったため、授業が終われば英語しか話さないという日も少なくはありませんでしたが、今年は友人との共通語もフランス語でしたし、家に一人でいる時間を除いては常にフランス語に触れている状態だったのでとても勉強になりました。授業は先生が用意したプリントを使って進められます。午前の授業は文法を中心に、午後の授業は会話とDELF(B1/B2)の対策を中心としたもので、フランス語独特の言い回しなども習うのでよりフランス語らしいフランス語を学ぶことができました。

 

 

また、授業では自国についてプレゼンするという機会も設けられます。昨年も感じたことですが、自分が生まれ育った国のことなのに知らないことばかりで、プレゼンをしようにも知識がないということが多々あり、自分の無知さを恥ずかしく思いました。留学の目的自体は語学を習得することですが、様々な国の人々が集まる国際的な場に身を置く以上、大げさかもしれませんが、日本の代表として自国の文化を他国の人々に伝えられるよう備える必要があると感じました。初めての海外での一人暮らしや昨年よりもレベルの高いクラス、そしてそこで得た向上心のある友人達。今回の留学でも掛け替えのない多くのものを得ることができました。フランス語を学ぶ楽しさと目標も持って勉強することの大切さを教えてくれたニースという大好きな土地に、いつかまた戻ることを夢見て、今まで以上に努力していこうと思います。