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第15期奨学生の留学体験レポート

 

~パリ留学レポート~ 芹澤由季

 

研修地について
この夏、私は8月の1か月間でフランス短期留学をしました。私が選んだ大学はパリ第四大学(ソルボンヌ大学)です。やはりパリという事もあり、メトロ、RER、バス、トラム等交通には困ることがなく、これらを乗り換えし一か月の通学やその後の観光を楽しみました。
私は2年前の冬、パリに旅行で訪れたことがありましたが、今回は8月のバカンス時期という事で雰囲気に違いはあったと思っています。やはり8月はパリからフランス人が消えると聞きますがまさにそれを実感しました。そして観光客が多い為、お店の方も外国人や日本人にも慣れているので、もう少しフランス語に浸かりたかったという思いもありますが、思ったより治安も良く親切な人が多くてとても過ごしやすかったです。季節ごとに変化するパリも素敵でした。

 

研修校について
私は毎朝RER線で大学の最寄りまで行き、通学路はパンテオンを目の前に、エッフェル塔を背にしてソルボンヌ大学まで行っていました。そしてソルボンヌ大学ですが、やはり夏休みの為本校に入ることはできないのは残念でした。しかし通学路がちょうどカルチェラタンに位置していたこともあり、通学しているだけでもパリに居ることが実感できて毎朝わくわくしながら通っていました。講座を受けていた建物は、パンテオンの一本横の道を入ったところにあります。普通の教室で私のクラスは約16人で、授業はフランス語文法をフランス語で行うという形式でした。そして授業内容と関連があるボキャブラリーの説明、またインターナショナルな話題を題材とした個々のスピーチ等がありました。授業的にはレベルが高く、文法を第一に、そしてスピーキングというよりはリスニングに趣を置いた授業でした。クラスメートもヨーロッパや英語を母国語とした人が多く、フランス語でスピーキングがある程度できる人が文法を固めにきたという印象を受けました。

 

滞在について
留学中の一カ月間、国際大学都市にあるモナコ館に滞在しました。ソルボンヌ大学まではRER線で20分程です。部屋は一人部屋、シャワールームも個々に付き、インターネットは各部屋で繋がるというとても快適な生活だったと思います。様々な国籍の人が滞在していますが、モナコ館に居る日本人は日仏文化協会を介されている方と知りそれも安心できた理由の一つでした。エントランスも部屋もオートロックで、受付の方もとても親切にして下さり、寮ならではの自分の時間も確保することができ充実した時間を過ごすことができました。


留学へ行って
今回の留学を通してよりフランスが大好きになりました。2年前に来た時と何も変わらない景色がある事に単純に感動し、言語、歴史、文化や美術等ももっともっと勉強していきたいという気持ちが高まりましたが、その反面自分の知識不足を実感しています。フランスやグローバルな知識はもちろんですが、母国日本について知らないことが多く、外国のことを勉強する分それ以上の知識が必要だという事を再認識しました。外国に居る時ほど、日本人としての責任や自覚を持たなければならないし、意思表示をしていかなければなりません。これを肌で痛感できたことも貴重な経験となりました。
自分なりに一か月という短い時間で本当に充実したパリ生活を送ることができ、よりフランスの魅力に取り憑かれたと思っています。留学中の思考や感情を忘れずこれからの大学生活の糧とし、いつかまたパリで生活できるよう頑張っていきたいと思っています。