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第13期奨学生の留学体験レポート

 

~ニース留学レポート~ 水崎黎子様 

 

私はニースにあるインターナショナルハウスで2ヵ月間フランス語を学びました。

ニース国際空港から車で30分程の所に中心街が位置しており、その中心であるマセナ広場には大きな噴水があります。海沿いには沢山のホテルやカジノがあり、リゾート地そのものという印象を受けました。ニースには親切な人が沢山いて、初めての海外留学だった私にとっては安心できるとても居心地のいい場所でした。

 

 

 

インターナショナルハウスはマセナ広場から徒歩10分~15分程の所にあります。授業は文法と会話のバランスがとれたもので、親切な先生ばかりなので、分からないことを質問すれば一生懸命丁寧に教えてくれますし、クラスの雰囲気もとてもよく、楽しみながら授業を受けることができました。日本の学生が若干多いように感じましたが、ドイツ・スイス・オーストリア・トルコ・チェコ・イタリア等、色々な国の学生が来ていて、授業中彼らが物怖じせずにはきはきと発言する姿を見ているうちに、自然と私も積極的に発言できるようになりました。

 

滞在形式はホームステイで、学校からバスで20分程のシミエという高級住宅地にある一軒家に滞在していました。私が滞在していたお宅には2人部屋が2つあって、最大で4人の留学生を受け入れられるようになっており、留学生用のバスルームも用意されていました。他人と生活するわけですから、気を使うことも多く、レジデンスにすれば良かったかなと思うこともありましたが、とても暖かい家庭だったので、いつの間にかまるで自分の家族のように感じるようになり、帰国する日は離れるのが辛くて涙が出てしまいました。

 

 

私は大学でフランス文学を専攻しているのですが、正直今回フランスに留学するまでフランス語は好きではありませんでしたし、最初の数週間は日本に帰りたくて仕方がありませんでした。しかし友達ができたことで会話をする機会が増え、言葉が通じないもどかしさを感じると同時に、フランス語を話す楽しさを知ることができ、フランス語を好きになることができました。2ヵ月前まで全く知らなかった土地を、まるで自分が生まれ育った場所のように感じていることが不思議でなりません。辛いこともありましたが、とても素敵な経験ができたことを嬉しく思います。いつかまたニースに戻って有意義な時間を過ごすことができるよう、今後も精一杯勉強を続けていくつもりです。