塚越裕治様(70代)
研修期間:11日間
研修校:教師宅ホームステイ Florensac
ホームステイ滞在
遂に南フランスに辿り着きました。これまでフランスには10回以上訪れていますが(フランス語を学び始めてからは今回が3回目)、ついに憧れの地中海での滞在です。
フランス語を学ぶには教師宅に滞在するのが最善だと考えていましたが、実際にその通りでした。常にフランス語で会話をしなければならない環境は、良い勉強である一方、正直つらさもありました。英語のことわざに「苦労なくして得るものなし」というのがありますが、その言葉を思い出しながら、日々奮闘しました。
三度の食事に加え、夕食前のapéritif、午前中のレッスン、週に何回かの外出、時折の散歩など、常に先生と一緒に過ごしました。先生はゆっくりと話してくださるのですが、ご主人や息子さんが普通のスピードで話すと、最初はほとんど理解できませんでした。それでも滞在の終盤には、半分以上会話が成立するようになり、自分の成長を実感することができました。先生はとても親切な優しい方で、以前はイタリアでフランス語の先生をなさっていたそうです。今でも教えることに「la passion」を持ち続けており、その姿がとても輝いていました。
滞在先のFlorensacは、パリからTGVで4時間あまり。移動は予想以上にスムーズで快適な旅でした。2025年6月、初めは涼しかったのですが、次第に気温が上がり、かなり暑くなりました。ただ湿度が低いため、日本の夏に比べると過ごしやすかったです。Florensacは人口5,000人余りの小さな町で、観光客もほとんどいない、緑と鳥が多い静かな場所です。滞在したお部屋は広く快適で、これで湯船があれば言うことなしの環境です。プールもあり、久しぶりに温水ではない水で泳ぎ、とても爽快でした。
食事については、脂っこい料理が続くことを心配して日本から胃腸薬を持参しましたが、流石地中海、食材は新鮮で、ほとんど脂っこいものもなくどれも美味しくいただきました。もちろん胃腸薬の出番はありませんでした。
先生が案内してくれた午後のアクテビティをいくつか紹介します。まず、モリエールゆかりの町Pézenasを訪れました。それまで彼の名前は何となく知っていましたが、この訪問をきっかけに調べるにつれ、彼がイギリスにおけるシェイクスピアのような存在であることを知り、大変驚きました。次に、Canal du Midiの発見です。地中海と大西洋を繋ぐ運河です。私が4年間住んだことのある京都の琵琶湖疏水を思い出しました。フランスの運河の方が100倍以上距離は長いのですが、今は水運の役割を終え観光資源として生き残っているのが共通です。また、先生と一緒に船に乗り、大規模な牡蠣の養殖を見学する機会もありました。これまで生牡蠣は日本から海外に広まったものだと思い込んでいた私には、何となく腑に落ちませんでした。しかし調べてみると、日本で生牡蠣を食べる習慣が全国的に定着したのは、明治以降、欧米人との交流が活発になってからのようです。この発見には驚かされました。さらに、地中海では魚やエビを生で食べることもあると聞き、親しみを感じました。
今年もFlorensacでの滞在を予約しています。再びこの地を訪れるのが楽しみです。








