先日、寮の受付に住居証明をもらいに行きました。受付の人に住居証明が欲しいと言うと、名前を聞かれました。「小谷純人です」と答えると、少し間があって、「あなた、日本人?」と聞かれました。「そうです」と答えるや否や、「マンガみたいな名前だね!」と彼女は嬉しそうに笑っていました。日本=マンガというイメージは、大学寮の受付にまで浸透しているようです。
日本から持って来てよかったもの
・パソコン
語学用校舎には小さな図書館が設置してあり、そこには学生が利用可能なパソコンが20台程度設置してあります。ただし、キーボードの配置や記号の入力方法等が異なる上、図書館が開いている時間しか利用できません。授業の課題では、パソコンでのデータ作成が必須のものがありますから、日本から持参したほうが良いと考えられます。
・和食
日本食は入手が難しく、売っていてもひっくり返るような値段のことが少なくありません。しかし、日本食に関しては、闇ルートで入手する方法があります。大抵どの語学学校にも、前年度から在籍している日本人がおり、彼らは既に帰国した日本人が残していったものを貰い受けています。彼らにお願いすると、翌日には袋一杯の日本食を抱えて持って来てくれます。もっとも、全員がこの闇ルートを頼りにすると、このルートは崩壊してしまいます。ですから、絶対にインターネットで言いふらしてはいけません。
・日本語の本
いきなりフランス語の本を買って読むというのも、辛いものがあります。私の場合、元気な時はこちらで買ったフランス語の本を読み、疲れている時は日本から持参した日本語の本を読みます。時間つぶしのために数冊持参するのは悪くないでしょう。もっとも、今はタブレットとインターネットがあればどこでも日本語の本は手に入りますから、必要ないのかもしれません。私のように、「本はやっぱり紙じゃないとね!」などと古くさいことを言っていると、時代の進歩には取り残され、荷物は増えるばかりなのです。
現在の食生活について
朝食には、シリアルと果物を食べます。お昼は学食で食べます。学食はセットメニューになっており、前菜、主食、デザートをそれぞれ選び、それにパンが一つついて3.25ユーロと、なかなか経済的です。夕食は学食で食べるか、自炊します。週末は学食がやっていないので、全て自炊です。パン屋で買ったバゲットを片手に、自分で作ったパスタやサラダ、隣人に分けてもらったおかずを食べます。
学校がある平日と週末の過ごし方
平日は、朝起きて朝食を済ましたら、学校に行って授業を受けます。お昼ご飯をクラスメイトと食べて、午後の授業を受けます。14時過ぎか16時頃に授業を終えます。その後は、帰って来てその日の復習をしたり、宿題をやったりします。また、二ヶ月目に入ってからは授業でグループワークが増えたため、授業の後は図書館の小部屋を利用して、グループでの課題に取り組んでいます。
週末は、部屋でまったりと過ごすことが多いです。着いたばかりの頃は飲みに出かけたり海に行ったりしていましたが、長期の留学で毎週末遊びに出かけていては、体力と財力が持ちません。部屋で読書をしたり、寮の隣人とお茶をしたり、学校の課題をやっているうちに週末が過ぎていきます。
現在使用している携帯電話
私はこちらに来る前に携帯電話を解約してきたので、現在はWi-Fi環境があるところでのネット利用のみとなっています。SNSを利用して友人たちと連絡を取っているので、電話が使えなくても特に不便はありません。ただ、電話番号は学校への登録や銀行口座開設など、至る所で聞かれますし、場合によっては番号がないと出来ないことや、制限されることが出てきます。そのため、何らかの形で電話番号は所持しておいた方が良いと思います。
思えば遠くに来たものだ:愛し合うフランス人たち
フランスには不可解なことがいっぱいです。今回は、愛し合うフランス人たちについて。天気の良い日の芝生には、ゴロゴロとしながら抱き合い、熱い口づけを交わすフランス人たちの姿が確認されます。また、わざわざ芝生のある場所に行かなくても、学食でも一つの椅子に向かい合って座り、熱い口づけを交わすカップルが、あるいはカフェでも・・・愛し合うフランス人たちは、至る所に生息しているのです。しかし、彼らフランス人に言わせると、「公共の場でイチャイチャしているのはごく少数で、フランス人は基本的にシャイなんだよ」とのこと。「え?」と思わず耳を疑ってしまいましたが、理由を聞いて納得。「僕らはシャイなんだ。イタリア人に比べればね。」なるほど、そういうことだったのですね。少年野球の話をしているかと思ったら、彼らは自分たちをメジャーリーガーと比較していたようです。やはり、上にのし上がって行く選手というのは、見ている目標が違うのです。思えば遠くに来たものだ。