私がフランスに興味を持つようになったのは、大学時代の友人が、フランスに短期留学していた際に、旅行で友人を訪れたことがきっかけでした。旅行先のパリでは、街中で目にしたり耳にしたりするフランス語が、とても新鮮で魅力的に映り、その後、3年連続でフランスを訪れるほど、魅了されていきました。
大学時代に、第二外国語として、フランス語の授業を少し受けたことがあったのですが、当時はあまりフランス語を身近に感じる機会がなく、なかなか興味が持てないでいました。しかし、この時の旅行をきっかけに、フランスの食や文化について、もっと知りたいと思うようになりました。帰国後、フランス語への興味が蘇った私は、学生時代の教科書を引っ張り出し、旅行前に買っていたフランス語会話の本などを見ながら、昔覚えた単語を少しでも思い出そうと、自然とフランス語の勉強を再開するようになりました。
しかし、いざ日本に戻ってみると、日々の仕事に忙殺され、フランス語の勉強を思うように進めることができなくなっていきました。それでも、本屋さんでフランス語の参考書などを目にする度に、気づくと手に取っている自分がいて、やはりフランス語を理解できるようになりたいという気持ちが高まってゆきました。
初めてフランスを訪れてから、2年余りが経った頃、インターネットで見つけた日仏文化協会の短期留学の記事を読み、一週間休暇を取って、パリでホームステイと語学学校へ通うことにチャレンジしました。とても優しく親切なマダムの元でホームステイすることができ、語学学校でも、フランス語を少しずつ理解できるようになっていく楽しさを、実感することができました。日本に戻り、自分の今後について考えた時、フランス語をもっと勉強し、将来は、現地で働けるようになりたいという思いが強くなり、今回の長期留学を決意しました。
大学卒業後は、日系メーカーの海外営業部にて、海外の現地法人との窓口担当として、注文の受発注や貿易関連業務を行っていましたので、フランス語の基礎を習得した後は、更に、フランスやヨーロッパでの商習慣や経済、社会についても理解を深めていきたいと考えています。そして、これまでの職務経験を活かし、フランスと日本、また世界各地への橋渡し役として、貿易関連の仕事に就くことを目標としています。
今、興味を持っている分野は、フランスの自然派化粧品です。私自身、敏感肌でひどい肌荒れに悩んだ経験があり、それ以来、化学的なものではなく、自然の力を利用したスキンケアに興味を持つようになりました。フランスには、パッケージが素敵で香りの良いオーガニックコスメがたくさんありますので、滞在中にできる限り多く勉強し、日本にも紹介していけたらと思っています。
この奨学生レポートを通して、今後フランス留学を考えていらっしゃる方々のモチベーションアップにつながるような情報をお届けできたら幸いです。