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フランスの義務教育は10年間。6歳から16歳まで、リセ(高等学校)の第一学年で終了します。この期間に学生はフランス的音楽教育の基礎を身につけます。

 

留学生の方と将来同窓になるかもしれないフランス人学生が、この義務教育期間に何を勉強するか? 何が日本の音楽教育と違うかを概観すると、芸術的な「感受性と表現力」を育成するという目標理念のもとで具体的な到達目標として「○○することが出来る」という行動として目に見える形の評価基準をとっているのが特徴です。

歌唱、聴取、音楽文化の正しい理解と、それを自分の言葉で他者に対して表現する力が重視されます。特に2002年度の新指導要領以降、更に言語能力の充実を計るため、フランス標準語と方言、他国語による歌詞の歌を積極的に取り入れる傾向があります。また、コンピュータを使用することにより、音楽的な概念や構成要素の理解がより容易になるとして、IT化が推奨されています。早くも1966年から、教育省と文化省が提携して、リセにおいて、CHAM(les classes a horaires amenages en musique)という特別音楽クラスも設けられたことも日本には無い環境です。

 

これからご案内します高等教育機関へは、義務教育期間終了後の2年間のコース別のリセで音楽のバカロレア(入学資格)を取得した方、あるいは、それと同等の資格が対象となりますが、いくつかの高等専門学校にはバカロレア取得の有無を問わない学校もあります。日本の高等教育機関で既に勉強していたり、修了している学生は、各学校が個々に入学資格を満たしているかの審査をします。

 

 

フランスの高等音楽学校

フランスの高等音楽学校は国公立と私立の2つに分かれます。国公立はコンセルヴァトワール(音楽院)という名称が使われており、さらに3つに分かれます。

 

1, 国立高等学校(パリ、リヨン)(CNSM)
2, 国立地方音楽院(CNR)
3, 国または、公立音楽院
4, 私立音楽学校(エコール・ノルマル音楽院など)

 

国公立の中では、国立のパリ高等音楽院、リヨンの高等音楽院の2校が有名です。それ以外に35の国立地方音楽院、103の国立音楽学校、262校の市または区立学校があります。

 

国立地方音楽院(CNR)の中ではパリ国立地方音楽院(CNR)の評価が最も高く、高名な教授陣によるレベルの高い教育を期待できます。 35の国立地方音楽院の中でも、最高水準にあります 。

 

国/公立音楽院は、CNRに準ずる音楽院です。レベルの高い学校が多くあります。傾向やレベルは様々ですが、国立高等音楽院(CNSM)への入学準備の為に在籍される方もいらっしゃいます。

 

上記のように、フランスでは公立学校が充実していますので、日本のように私立学校は多くありません。


私立では、パリのエコール・ノルマル音楽院が著名です。6段階に別れたレベルに応じたコースに入れます。最終の6段階目の卒業は、最高水準のパリ国立地方音楽院(CNR)と同等に難しいとされています。

 

 


コンセルヴァトワール

 

 

 

 

 

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