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RER での大失敗 2006年08月30日
まだ学生初めて間もない頃のこと、思うと今でも悔しい失敗談があります。週末に、専門学校で同じ
クラスで仲良くなった子の実家宅のバーベキューに呼ばれました。パリからRERで20分くらい行った
郊外の庭もある素敵なお宅でしたが、その頃RERがなんだか良く分かっていなかった私の乏しい交通
機関の知識のせいで、楽しい思い出よりも悔しい思い出となってしまった一件。
留学生の方にはパリのメトロの乗り方同様ご案内しているように、RERという高速地下鉄網があり、
パリ市内はメトロ同様に使え、RER間でも乗り換え自由、何駅乗っても乗り換えても出口さえ出なけ
ればチケット一枚でOKですが、同じRERでパリから郊外に出るときは料金に注意が必要なのです!
まず、もし途中で気が変わったとしても残念ながら日本のように”乗り越し”という制度がありません。
郊外高速線(RER)はどこの駅まで行くのかで料金が少しずつ変わり、パリから乗車する際でも、
目的地までの料金のチケットを乗車前にもとめ、改札をとおります。その有効なチケットがないと
目的地についても出れません。ここも出口ではチケットを通す必要のないメトロとは違うところです。
さてチケットが無効だったりすると改札のバーやドアががんとして通してくれないのですが、なかには
初めからチケットなど買わずに、バーの上を飛び越えている勇敢な人もいます。
でも、さすがにこれはやめておきましょう。
その日私はメトロのチケットしか持っていなかったので目的地の駅で出られませんでした。困った。
でも待ち合わせもあるし、何とか出なくては。当時はなぜ出れないのか?と不思議に思い(ナイーヴ)、
それから「あぁそうか、運賃が足らないのかも!と思いつき、では乗り越し精算はどこでするのだろう?
とさらに疑問。では駅係員に訊いてみよう、とうろうろ。通りがかりの人は困っている私に、
バーの下からくぐって出れば良いじゃないかと示唆してきましたが、どうも良心が許さず、さらにウロウロ
しているうちに、どこからかRATPの制服を着た人が登場。つたないフランス語で状況を説明
しましたが、有効なチケットを持っていないということだけを確認され、しっかり罰金を請求されました。
話では、運良く親切な人にあたれば罰金もなく通してもらえたり、差額を払って出してもらえたという
人もいますが、運悪く私のように厳しい人、もしくはその日気分がのらない係員に当たると災難です。
故意でなくともしっかり一定の罰金を請求されます。貧乏学生やっていた私には大変いたーい
出費でした。お気をつけください!
電気、ガス、水、インターネット・・・ 2006年04月10日
電気、ガス、水、インターネット・・・これなんでしょう。そう、毎日の生活に欠かせないものです。
たががインターネット、されどインターネット。なくても命に別状ないじゃないか。もっともでございます。
しかし一度この便利な文明の利器を使い慣れてしまうと、突然なくなられた日には、あれも出来ずこれも出来ずと、なんともお粗末な状態になるのです。
3月も終わりに近いある日、我が家で突然ネットがつながらなくなった。普段からどこかの電話番号や営業時間を調べるにも、知り合いとの連絡も、情報は何でもインターネットでちょこっと調べれば・・という癖がついていたので不通になってしまって初日から困ってしまった私たち。
折りしもその翌々日から日本から友人一家がパリにやってきてネットなしの時期と重なり、あいにく借りてきた少し古いガイドブックしか持っていないとのこと。我が家のもそうだ。
訊かれた観光スポットの開館時間や休館日を調べ確認するのにネットの大切さを思いきり実感してしまった。おまけにお勧めしたいレストランに一緒に行こうと、情けないことに、予約しようにも電話番号も紙にメモしていなかったため調べるのに一苦労。
とにかく早く苦情の電話をせねば。有料の電話番号 082X XXXXを回し、誰かが電話口に出てくるまで待たされること約10分!やっと電話口にでたお兄さんに状況を説明し、文句をたれる。分かった、係の者に伝えて技術者から直接、お宅に伺うためのアポを取る電話をさせるから・・となだめられ電話を切る。その日は待っても電話はならず、翌日になっても一向にかかってこない。{やっぱり。そんなことだろうと思った。。}どうも仕事の仕方に信用がならないが、毎回高くつく電話を掛けるのがいやでもう一日待ってみるが無駄だった。再度の催促電話でやっと技術者を2日後に送るという具体的な話にこぎつける。え、2日後って、うちもう先週からずっとネットなくて困っているんですけど。
翌日なぜか同会社の”下見”の人が突然やって来る。思い切り不便だという文句を浴びせ、気分的にはかなりすっきりしたが、技術者は明日本当に来るのだろうか、という不安がぬぐえない。しかも、彼が来る可能性のあるという時間の指定がめちゃくちゃ広いので、ほぼ一日それを待てと言われているようなもんであった。当日朝から今か今かと家から出ずに待ってお昼を過ごす。そして午後の後半ついに技術者が参上。幸いケーブルのプラグだかを取り替え、なにやら触ったら直ってくれたのでその夜からネットが復活したが、つくづく修理のお願いをするのに疲れ、短期間来仏した友人のためには、情けないことに大した情報提供もしてあげられなかったのが悔やまれる。
それにしても何度も催促しないときちんと動いてくれないというのは本当に困りもの。フランス語にあまり自身のない留学生の方には、こんな時駐在員のサポートがあれば心強いはずです。
そして我が家はネットやメールに依存していた、しすぎていたということに気がつかされた8日間でした。
日本から持ってくると良いもの 2006年03月07日
日本へ久しぶりに一時帰国すると、必ずといっていいほど買ってくる物って誰にもいくつかはありますよね。私のそのマスト品の一つに、使用済みの油を捨てるため固めてくれる商品というのがあるのですが(食事付の寮に滞在の場合は要らないですね・・・)、ずっとフランスでは見当たらなかったので、
「汚れた油、皆どうやって捨てているの?」と知人たちに訊いてみたらば、当然のように「流しにその
まま・・・」と口を揃えるので慄いたことがありました。
が、最近スーパーでついに発見しました!フライドポテト用の揚げ油などを販売しているメーカーから
出ています。その名は「Frit'O Clean」Solidifiantとあります。「Solidifierが凝固させる」だから、
なるほど”固める○○XX"と同じ効果のものです。ついにフランスでも出たか、やっぱりコレ欲しかった
んじゃないの。とにんまり。
これは絶対日本で買ってきた方がいい!という物、私は他にこんなものがあります。
ご飯がくっつかないしゃもじ、小さい食器用に幅の狭いラップ、キャラクターモノの文房具、複数色の
切り替えが出来るボールペン、靴下やタイツ(日本のが絶対安くて丈夫)、カメラ・・・と限なく。
そして日本の味が恋しくなった時に欠かせない数々の食材。フランスの日本食材店にて買い求める
とどれも高いので、だしの素や鰹節、ふりかけ、ゼリーの素(こちらの人って、甘いゼリーというものは
食べる習慣がないようなんですが)、高野豆腐、乾燥ひじき、たらこスパゲティソースなどは、日本食
特有、軽くて持ってくるのも、郵送費も余りかからないので、機会があれば自分で調達したいものの
トップにきています。さて皆さんはどんなものを持ってこられますか。
スリに注意! 2006年02月24日
少し前までパリのメトロ1番腺を通勤に使っていた私が、いやでも週1度くらいは目にしてしまうのが
この線の地下鉄車内でのスリ。それもたいてい日本人かアメリカ人観光客が被害者となっています。
日本人はちょっときれいめな格好をしていれば、観光客でなくてもやはり狙われてしまうのです。
残念ながら昨日もまた犯行を見かけてしまったので、ここでサポート情報として簡単に解説しておこうと
思います。
メトロ1番腺は凱旋門、シャンゼリゼ大通り、コンコルド広場、ルーヴル美術館、レアール、マレ、バス
ティーユ・・・と主要な観光地をカバーしていてとても便利。乗り換え駅も多いため、特にツーリストが
必ずと言っていいほどよく利用する線です。
こいったメジャー区域では昼夜問わず利用者も多く、車内はいつも混雑、スリの仕事をやりやすくする
条件がそろっています。スリは常連なので一部の人間には顔を覚えられています。それで時々、一番線のメトロ運転手の中に「今この駅から何両目あたりにスリが乗車したから気をつけろ!」とアナウンスして注意を促してくれる人もいます。
では具体的に危険区域は?と言うと、エトワール広場からルーヴル・リヴォリ間が最も要注意区域と
言っていいでしょう。シャトレやバスティーユあたりもつねに混んでいますが、乗っているのは暮らして
いる人々がメインですので、スリのターゲットがあまり見当たりません。よってスリはエトワール-
ルーヴル・リヴォリ間を往復して仕事をしているのです。もちろん日本人街といわれるオペラ座界隈
にもよく出没しています。
スリはたいてい複数で行動していますが、そのうち一人がターゲットに向かって、わざと分かりにくい
言葉で時間をたずねたり、何かを見せて気をひいている間に、もう一人がかばんを開けて財布などを
抜き取ります。バッグは斜めがけにしていても開いたままだったり、開け口に簡単に手が届けばスリ
防止にはなりませんし、リュックも後ろには目が届かないので×。さすがはプロ、実にすばやくファス
ナーを開けて中身を探るのですから。そして次の駅に着きドアが開くと降りて、次なるターゲットを探し
ます。ドア付近に乗っている場合、ドアの閉まるちょっと前に力ずくでひったくり、周辺一同「あっスリだ」
と思っても後の祭り。すごいタイミングでドアが閉まり、スリはホームで万歳!ってなことにならないよう
に。
もうひとつのよくある手口は乗り換え中のエスカレーターの降り口で。前にいるおとりの人間がわざと
降り口手前でつっかえ後続の人が進めなくなっている間にもう一人が後方からバッグやポケットを襲い
ます。いずれもまずはスリに目をつけられないように気をつけることが大事です。
降りる駅や乗り換えは前もって路線図やルート検索サイトで見てメモしておき、地図をあからさまに広げ
たりしない、車内や乗り換え通路できょろきょろしない、高価そうなものを持ち歩かないなどが基本です。
http://www.ratp.info/informer/anglais/index.php
保証金とエタ・デ・リウ
フランス留学中の住まいの際に大事で意外に知られていない保証金とエタ・デ・リウについて説明します。ステイや間貸しの場合、保証金が必要かどうかは前もって聞いて確かめておくことをお勧めします。寮やストゥディオの場合、保証金はアンジェでは家賃の1~2ヶ月分を請求されるでしょう。フランスに着き、その住まいに入る直前にまずエタ・デ・リウという部屋の状態のチェックを大家さんと一緒に行います。破損箇所、壁紙、天井、床の汚れなど目に付いたところはすべて言っておきましょう。日仏文化協会を通して留学された生徒さんにはフランス到着直後にフランス語で聞き取り、説明するのが困難であったりするので、サポートの仕事としてエタ・デ・リウに付き添います。留学終了後、帰国前の住居の鍵を返す前に再びエタ・デ・リウをします。すべて最初のエタ・デ・リウと同じ状態に維持していれば問題なく保証金は返してもらえます。掃除を怠っていて最初のエタ・デ・リウにない汚れなど見つかればその掃除代、修理代として保証金が返ってこないことになります。部屋を貸すフランス人側と部屋を借りる留学生側としても心地よい生活を送るために日頃からまめに掃除をしておきましょう。
日本から持ってこなくても大丈夫なもの 2006年02月07日
アンジェに長期で留学に来る方はヨーロッパの学校のシステムに合わせての10月からと日本の学校のリズムに合わせての2月からの2種類です。この週末は昨年2月から1年、10月から4ヶ月来た方の帰国と、この2月から留学の方の到着と入れ替えの時期でした。私にはこれまでの反省とこれからの向上する点を見直す時期に当たります。
アンジェまではるばると重たい荷物を持って来て、実は現地で買えますよと気づいた物を書きます。
おしょうゆ キッコーマンや中国製などスーパーで容易く見つかります。
おはし 中国の長い割り箸で構わなければ持参必要なし。ただし菜箸はこれまで見たことがありませんので卵をかき混ぜるのはフォークではなく菜箸 !!!って方なら持ってきましょう。(自分はそのタイプです)
それ以外の食器 寮により貸して頂ける所もあります。手頃な価格で購入可。寮により貸して頂ける所もあります。アンジェ到着が日曜日だと閉店なので当日必要な方には以前の生徒さんの例でなるほどと思った軽いプラスティックのフォークとナイフを一組持ってくるのもよいかも ?!
インスタントスープ お味噌汁が恋しくなりそうと言う方以外はクノールや中華味のスープなどスーパーにあり。
料理が苦手 豊富な種類のインスタント食品や冷凍食品、お惣菜など料理をしなくても食事に困ることはなし。
ドライヤー 寮では安全のため禁止です。
最後に アンジェが首都パリより300km西に位置する田舎と言えど私が困ることなく生活できるものは見つかるのでスーパーやお店で探検するつもりで日本からお引越しの様な大きさの荷物を持ってこなくても大丈夫です。ショッピングのフランス語を現地で勉強しましょう。
数字に強くなろう! 2006年01月31日
先日ある方から代わりに電話をかけてくれないかという依頼がありました。まだこの前の夏にフランスに
着たばかりの方なので、ときどき難しいことがあると相談されるのは無理もないと思います。
こちらもある意味頼りにされてうれしいのですが、金銭トラブルなどではつくづく業者の対応の
不親切さに閉口する事多々です。今回は間違っている商品の交換か払い戻しを交渉するのにあたって
既に何度も電話をかけたけど、いつもアシスタントが責任者に伝言しておくといって話が進まず、
折り返しかけてくれるようにと電話番号を残しても電話は一向にかかってこないのでちゃんと
伝わっているのか不安になっているそうです。私はおそらく相手先の対応の遅さの問題だと思うの
ですが、彼女は自分の電話番号をフランス語で正しく伝えることが出来たかどうかということをひどく
気にしているようです。
確かに彼女のうちの電話番号は不遇にも、フランス語を勉強するときに例に出されるような92とか74、
12とかが含まれるいわゆる”難しい番号”ではあるのですが。
そういえばフランス語を勉強していたときある先生がこんなことを言っていました。パリではあちこち道が
混雑しますからよく渋滞している車に出会えます。普段から車やバスに乗っているときは、その渋滞で
車内に閉じ込められている時間を有効に使いましょうと。そう周りののろのろ動いている車のナンバー
プレートの数字(アルファベットも)を片っ端からフランス語で読むのです。たくさん数字が並んでいても
一般的にフランス人は2つづつに区切って読みますから、5776でも5千七百七十六ではなく、五十七、
七十六というふうに読んでいきましょう。電話番号も同様です。
それに車のナンバープレート最後の2桁はその車の住所のある県のナンバーですから、それによって
これは遠くから来ている車だ、とかここいら辺は郊外からのが多いな、という具合に楽しめます。
それぞれの県番号とその位置も、あとで辞書の後記あたりに載っている地図で調べればさらに勉強に
なりますね。こんな数字の勉強方法、バスに乗るのがお好きな方にも、そうでもない方にもお奨めしています。
寮がいいか、アパートがいいか?!それともホームステイ?! 2006年01月30日
日仏文化協会で留学する場合、短期の場合はホームステイ、長期の場合は寮かアパートになるようですね。
私が今までお世話した学生さんを見ていて感じたことを書いておきたいと思います。かかる費用はそれぞれそんなに変わらないと思うので、やっぱり嗜好の問題でしょうか。ホームステイだったら二食付きですから、自分が食事を用意する必要は全くなし。自動的にフランスの家庭料理が食べられますよね。ただ、例えば朝食など、フランス人は甘いものしか食べなかったりして軽めの場合が多いので、初めは慣れないかもしれないですよね。もちろん全体の食事そのものが、フランス料理ですから、あまり好きじゃないと重いし、疲れるかもしれません。しかし、ホストファミリーとの毎日の食事や団欒はフランス語力アップには有効だろうし、有益な部分は沢山。ただ、今時は皆インターネットを使うから、人の家では好き勝手には使いにくいかな、という躊躇があるかもしれません。
その対極にあるのが、アパート住まい。自分ひとりの城を持って、自分の世話は自分で、自分が食べたいものを食べる。多少スペースがあれば、友達を呼んで自宅でパーティーも出来るし、自由が一杯の生活。ただし、電気・電話の契約のことなど、それなりに煩わされることもあるでしょう。また、好きなものを食べられる、ということは自分で毎日お買い物をしたり、家庭の必需品をそろえたりしなければなりません。もちろんそのこと自体も楽しかったりするわけですが。
そして、アパートとホームステイの中間にあるのが、寮生活でしょうか。寮、と一口に言っても、いろんな携帯があり、食事つきのところ、自由なところ、など色々ありますが、仲間がありつつも、自室という自分の場も確保できるのが魅力。それに生活の基本が準備されているので、自分があれこれ動かなくても毎日が過ごせるようになっています。ただ、日本人学生の場合、寮の仲間がいる面白さが今ひとつ活用されていない場合もあるように思います。特に来仏した当初は語学力に自信のないことも多いせいか、引っ込み思案になり勝ち。よその国の子たちが、わいわい交流している中、あまり溶け込まず、自室にこもってしまったりも。フランスという国を知るだけでなく、それ以外の国の様子も伺える貴重な機会ですから、思い切って飛び込んで行くのもいいのではないでしょうか。交流するには、団欒室、調理場、洗濯場など共有の場に足を運べばそこにたいてい誰かしらがいるはず。「これ、どう使ったらいいの?」「まぁ、それは何?」なんて言う簡単な質問をきっかけに話しが広がっていくこともあるのではないのでしょうか。
私が今までお世話した学生さん達もそれぞれでした。寮でバンバン友達を作って、寮母さんから「あの子の部屋は寮の子たちの溜まり場になってうるさいわ」なんて言われる学生さんもいれば、「あまり話さないわ」なんていう学生さんもいて。
どうか、自分に似合うタイプの寮やアパートを選んで、せっかくのフランス留学生活をエンジョイしてほしいものです。
一期一会 2006年01月19日
アンジェ駐在員のお仕事をさせて頂いて早2年。まだ一人前とはとても言えない立場で、処々の対応に戸惑うことも頻繁にあり、毎日勉強させて頂いています。
そんな中、このお仕事をしながら幸せに感じる時は、日常生活で『日本語を使う機会に恵まれる時』と『様々な方と出会える時』です。
様々な国籍の留学生が来られるアンジェ市内に住む身でありながら、周りはアンジェ人だらけ。(当たり前と言えば当たり前なのですが。時折移住民という自分の立場を忘れることがあります。) 朝から晩までフランス語の生活をしている中、駐在員のお仕事で日本語に触れる機会は私にとって何と有難いこと !! 母国語も使わないと悲しいながら忘れてしまうもので。これまでの○十年の日本の生活が消えてゆく心境に陥ることもあります。(これをきっとホームシック現象と言うのでしょうが)
私がいつも感じることはアンジェにて知り合う日本人の方は、もし私が他の人生を選んでいれば一生に一度もお会いすることがなかった方ばかり。偶然の確率を考慮するとスゴイことだと思いませんか?(確率の計算の仕方を習ったのははるか昔のことですが。) サポートという形で留学生の方のお手伝いができるのは自分にとって非常にラッキーなこと。
これからも皆さんのお役に立てる様に情報収集に励まなくては。
知っておくと何かと安心な薬局 2006年01月16日
現在ちまたではおなかにくる風邪が猛烈に流行っています。毎年12月半ばから1月末くらいまではインフルエンザとか胃腸炎(クリスマスのご馳走のせいか?)が蔓延しますが、今年のは例年にも増して強烈だそうですから気をつけましょう。
この週末に友人宅のフェット(ホームパーティ)に行ったらやはりそんな噂が。普段あまり出歩かない私は今のところ大丈夫ですが、事実招待されていたうちの2人は風邪で来られませんでした。参加者の中の先週まで自分もそうだった!という人に話を聞くと、やはりかなり強い感染性らしく患者が後を立たず医者は大繁盛しているとのこと。なんでも15年来の強力で悪性の胃腸のインフルエンザでピークは1月中旬だと言うではないですか。恐ろしい。。。
フランスで12月の後半に医者にかかった人の数は45万人余、25歳以下の人がなぜかその半数を占める。=10万人の住民中、約500人が患者という計算。例年であればこれが10万人の住民中、病人約280人という数字なのですが。
むかし私が渡仏して間もないころ、ホームステイ先でものすごくおなかが痛くなったことがありました。あいにくもう夜ふけでしかも週末だったので医者に行ける時間ではありません。当時症状をうまく説明する仏語力もほとんどなく、本当に体がつらい時はげんなりして辞書をひいて調べたりする気力もありません。概して病気になったときは、母国語で説明できる人や身寄りがないとまったく心細いものです。処方され飲んでいた薬だって後になってあれは実は抗生物質だったのか、なんてこともありました。独自留学でしたので、こういった時には日仏の生活サポートみたいなのがあったらどんなにいいかと思ったことやら。
幸いステイ先のマダムが心配して起きてきてすぐに「SOSメドゥサン」(特に週末や夜間など一般受付時間外に急病の際とても助かる出張医療サービス)を呼んでくれたので少し待っていれば診察してもらえました。急性の胃腸炎だから薬を飲んで水分をきちんと補給していれば大丈夫と言われほっとした思い出があります。しかし多くの場合問題はこの処方された薬の入手法。医薬分業ですから処方箋はもらえても薬はその場ではもらえないのです。ですから緊急を要するなら病院の救急に行くか、誰かに頼んで買ってきてもらわなくてはなりません。そんな時知っていて損しないのが24時間開いている薬局のアドレス。パリには3つあります。その他にもバカンス時や週末にも、市や区域内で持ち回りで開いている薬局(pharmacies de garde)がひとつはあるようになっています。
■ 84, av des Champs-Elysées 75008
Tel : 01 45 79 53 19 ou 01 45 62 02 41
■ 6, place Clichy 75009
Tel : 01 48 74 65 18
■ 6, place Félix Eboué 75012
Tel : 01 43 43 19 03

フランス語の勉強法 2006年01月10日
アンジェ留学生の方にお話しする私が留学時代に得たアドバイスと体験談です。皆さんのお役に立てるとよいのですが。
フランス語で物を書く習慣をつける。
私は留学中フランス語で最低数行の日記を毎日つけていました。学校の授業内容、ステイ生活、バカンス中の出来事など題材に困ることはありませんでした。
またメモ帳に毎日の出費内容を書いていました。後で日記とメモ帳を比べると街、国ごとの物価の違いが見られ興味深いものです。(アンジェに比べるとパリのカフェのカフェ・クレームの高いこと !!)
また現在ならメールでしょうが、私はフランス人と文通もしていました。授業で聞かれない、くだけたフランス語の文章を読む機会としては貴重です。
フランス語で考えましょう。
家の中で。
身の回りの物をすべてフランス語で言えますか?鉛筆、消しゴム、ボールペン、ルーズリーフ・・・その後は部屋を変えてみましょう。洗面所、リビングルーム、キッチン。料理器材を学校で習うことはないのでこの動作だけでもボキャブラリーはぐんと増えますよ。ちなみに私は現在フランス語のレシピの読解に苦労しております。フライパンを片手に辞書で調べるのは大変。
外で。
アンジェ・カトリック大学の先生に言われて留学中に実行したことです。フランスで散歩しているときに(貴重品に気をつけながら)お店の名前、掲示板など何でも読んで下さい。ある日授業で「運転免許を取るために通うところの名前は?」と聞かれたときにすぐに答えを言えました。当時のステイ先の近所にありました。
滞在中の安全対策 2006年01月06日
昨今フランス中をにぎわせている話題が治安問題。2ヵ月半ほど前には路上駐車に放火したりの暴動騒ぎ。またつい先日、元旦の早朝からも好ましくない一件が起きたばかりで渡仏をお考えの方には多少恐ろしく思われるかもしれません。元旦の遠距離列車の中で起きた事件(20人余りの少年が大晦日からニースに繰り出し、翌朝一番の列車(ニース発-リヨン行)内で地元に戻る際、同乗の大勢の旅客を脅し強奪や暴力行為、女性への暴行、機器破壊行為等を行った)でも20歳以下の未成年の犯罪であり、あちこちでこの傾向が目立ってきているのが事実です。こういった騒ぎになるべく巻き込まれないように気をつけましょう…と言っても今回のような国を挙げて政治規模で大騒ぎになる事件では、たまたま運悪く同乗していたら確かに避けようがないかもしれません。が、街での日常レベルのスリや置き引き、引ったくりは自分の身は自分で守るということを頭に入れて気をつけて行動していればそう起こることではありませんのでご安心を。対策としては、まずそういう人の目に留まるような高価そうな装飾品は普段は身に着けないこと、特に日本人は狙われやすいので男性も女性も一人で人気のない所を歩かない、逆に人ごみやメトロの中ではスリに注意してバッグの口を閉めて内側にするとか、しっかり手をかけておくとかしてその気を起こさせる的にならないことです。パリのメトロ駅でツーリストが多く利用する駅では英語、スペイン語、日本語で「この駅ではスリが多いから鞄をしっかり閉めて気をつけろ」とのアナウンスが構内で流れています。ちなみに日本ではOKの車内での居眠りはご法度です。
やむを得ず鞄を下に置くときは足の間に挟むようにしたり、カフェやレストランの中でも自分の手と目の届くところに置くことが大事です。気をつけている人にはスリも引ったくりもたいてい寄ってきませんので。
それでも運悪くやられてしまったら、駐在員のサポートをお願いした方がいいでしょう。速やかにクレジットカードの差し止めをし最寄の警察署に行き何をとられたか説明し被害届けの調書を作ってもらい保険会社に送ります。その際少々高価なものは前もって物の写真を撮っておいたり、領収書を提出すると、相当の保険金額の払い戻しがよりスムーズになります。
実は偉そうなことを言っている私も、渡仏して3ヶ月目頃だったでしょうか、スーパー内で学校帰りの重い鞄を足元に置き、高くて容易に手の届かない陳列棚ある商品を取ろうと一生懸命手を伸ばしているうちに横に置いていた鞄をうっかり盗られてしまったことがあります。その時間ほんの1分ほどだったと思いますが。目をつけられていたのでしょう。以来手の届かないものは大きな人に頼んで取ってもらうようにしています(笑)。その後、調書を求めて夜10時過ぎの警察署行きや失くしたアパートの玄関の鍵の処理、学校関係のテキストの再配布願い、身分証明書の再発行などなど本当にうっとうしく体力の要る処理が待っていますので皆さまお気をつけて。Bonne Chance!
入り口ドアにご注意 2005年12月29日
つい先日のことです。自宅に帰ろうとしたらアパートの入り口で寒い中一人の女性がドアの前に立ちすくんでいました。背後からやって来た私は、彼女がそこで誰かを待っているのか、中に入りたいけど入れないのか分からなかったので自分が入るついでに一緒に入りたいか訊いてみました。たぶんフランス語が分からない外国人なのでしょう(人のことは言えませんが)、私の問いかけに反応がなくドアを押さえながら入りませんかというジェスチャーでようやく分かったようです。何とか片言の英語で会話し理解したところ、兄弟の知り合いから短期間泊めてもらえる先を教えてもらい、夕方やっとたどり着いたけど入り口ドアにインターフォンとコードがあるのにそのコードや入り方の詳細をきちんと教えてもらっていなかったのです。滞在予定の家の人に電話したかったけどフランスの携帯電話はまだ持っていないし、大きなスーツケースがあるからどこか近くに公衆電話があるのか探すのも大変だし。。。と言っていました。
そうです、フランスでは一軒家を除いてたいていのアパートの入り口にコードがあり誰でも彼でも勝手に建物内に入れないようになっています。日本でも都会の近代的なマンションでは同等のシステムがありますが、まだまだ見ず知らずの人が直接玄関の呼び鈴を押せるような建物が多いので、こういうセキュリティ面の実感がないこともあります。
この一件で私が最初にフランスに来てパリのステイ先に着いた夜のことを思い出しました。入り口コードのことをしっかり聞いてなかったので、入れず階下にある中華レストランの人に救われた経験があります。昼間着く予定が飛行機が遅れて夜間到着になり、夜はコードが必要になることをステイ先のマダムも頭に入れてなかったのでしょう。私はすべて一人で準備して留学に来てしまったのですが、こんな時は本当に空港からの送迎や事前の詳細な案内があればかなり心強いことでしょう。
同様に友人宅のパーティーに呼ばれたときなども事前にドアコードをしっかり聞いておかないと、特に夜間と週末には普段コードが必要なく入れたドアもコードが必要になったりしますので要注意です。
夜間や寒い中、せっかく下まで来たけど入れない!なんて事にならないように!
若くして留学して学ぶこと 2005年12月28日
昨年度、東京の大学を休学して一年間フランス留学をした学生さんがいらっしゃいました。大学三年生でした。日本の大学でも仏文科だったので、フランス語力はすでにありました。
長期留学をする大学付属の語学学校が始まる一ヶ月前にフランスに来て、まず私立の語学学校に通いました。そして、彼女は早速退屈しました。
第一に、地方都市なので娯楽が少ない。日曜日も全ての店は閉まる。語学学校は午前中のみで、他にやることもない。フランス語の勉強もそんなに難しくないし・・・。語学学校で知り合った人々も、とりあえず、という形でホームステイをしているので、これからアパート探しをしなければならないから忙しい・・・。だから遊ぶ相手もなかなかいない。彼女自身は日仏文化協会で来ていますから、宿探しの必要はない・・・。それも一日二食付きの寮なので、食事を作る必要すらない、という状態・・・。
10月より、大学付属の語学学校へ行きましたが、その始まる直前に友達とパリ旅行を数日してきて、それはすっごい楽しかった、と目を輝かせて言っていました。。
大学付属の語学学校も、一日中授業があるわけではなく、空き時間も多いので、やっぱり退屈。日本にいたときは、大学に、遊びに、バイトに、と目いっぱい詰まったスケジュールの中で暮らしていたので・・・。
語学力もあり、何につけても積極的だった彼女は語学学校でも、寮の中でもどんどんと外国人の友達を作り、さらにはフランス人のボーイフレンドまで出来ました。トゥサン休み、クリスマス休みなど、休暇のたびに、あっちの友達、こっちの友達と、あるいは友達を訪ねて、イタリアに行ったり、スペインに行ったり、ドイツに行ったり、果てまたボーイフレンドのお宅にお邪魔したり・・・。寮を去るときには仲間の女の子たちと盛大にお別れパーティーをしたそうです。
留学を終えるに当たって、彼女に会ってお茶をしました。これから日本に帰る前に、フランス人の彼と1週間ばかり旅行する、と言っていました。彼自身、夏に日本に遊びに来る予定だとも言っていました。
将来のことも視野に入れたお付き合いなのかな?とも思ったら、その辺は微妙なようでした。
彼と将来暮らすのだったら、住まいはフランス・・・。でもそこまでは若い彼女には決心し兼ねるようでした。
それに・・・。と彼女は言いました。
今回の留学では同じ年代のほかの国の女の子たちと寮で共同生活をしたりして、楽しかったけど、でもやっぱり私は日本の生活が懐かしい、と。フランスの生活はのんびりしていて楽しいし、それが生活を楽しむ、っていうことなのかもしれないけど、私は、あれこれすることがあって、詰まった生活をしている方が楽しい、と。
色々な意味で彼女をうらやましく思いました。20歳そこそこで、色々な人々と交流して絆を深める機会に恵まれた、ということ。そして、その中で、自分の生活のスタイルとは何か、というのを気付く機会に恵まれた、ということに。自分が楽しめること、許容できることの範囲を知っておくのは、人生にとって大切なことだと思うのです・・・。
アダムの家 2005年12月27日

日仏文化協会を通してアンジェに来られた留学生には私がサポートの仕事の1つとして簡単に街の案内をいたします。駅、アンジェ城、アンジェ・カトリック大学、図書館、市場の出る位置の確認に始まり、劇場のある広場、すぐ横のチョコレートのお店アラー、ギャルリー・ラファイエット百貨店(パリ店では中の見事なアール・ヌボーの装飾をご覧下さい。) 、CDとコンサートのチケットのお店フナック。そして木造の家メゾン・ド・アダン(アダムとイブの家)で終わります。
中世に建築された木造の家は戦争中壊されたものが多く現存する数が限定されています。アンジェは城の近くから始まり中心街に渡って数軒と川の向こう側に数軒あります。観光客の方は大概メゾン・ド・アダンを背景に写真を撮られてから1階のブティックに入られます。錫の食器の他にタピスリーの作品などお土産に買って帰られる方が多いようです。
数軒ある木造の家の中でこの家が特に有名な理由?
保存状態がよさとアダムの家という名の通り柱の隅にまでアダムとイブの伝説にまつわる林檎や動物が彫刻されているからでしょう。
アンジェに来られたときにはメゾン・ド・アダンの写真撮影後に彫刻の決め細やかさをご覧になって下さい。
http://www.maison-artisans.fr/presentation.htm
エス・エム・エス 2005年12月21日
アンジェの留学生さんとは普段メールで連絡を取っています。寮又は学校でインターネットが使えるため、生徒さんに無料になるメールをお勧めしているからです。
生徒さんからの質問の内容は様々。フランス語の勉強に関すること、慣れない外国での暮らしについてなど・・・ 心配されている生徒さんを安心させるだけの場合もあります。
もちろんお医者様への付き添い願いなど緊急に思われる場合すぐにこちらから電話して病状を聞くようにしています。フランスの解熱方法などを教えられる場合もあるでしょう。
インターネットをあまり使用されない生徒さんからはエス・エム・エスというメッセージが私の携帯電話に届きます。これはFAXのシステムで送られる携帯電話同士のメッセージのことです。文字数に限定がありますが、生徒さんには私に5分電話をかけられるよりも格安になります。さらにフランスの携帯電話を使われるため、メッセージをアルファベットで打つので、フランス語に慣れる機会としてもよいと思われるからです。
駐在員として自分が留学時代にこういうサポートがあればよかったなあと思う仕事をするのが私の方針です。すなわち生徒さんの要望にできるだけ素早く、適切に対応することです
風邪 2005年11月25日
暖房が入り内外の気温が激しいため(光熱費が毎年上がるにもかかわらず家の中は暑すぎるほど暖房がきいています。) 冬よく風邪を引きます。現在風邪を引いています。
フランスでは頭痛、咳、鼻づまりがあると熱が出る前にお医者さんのところへ行きます。
何故すぐにお医者さんのところへ?
給料より社会保障代が引かれているので補足で加入する保険とで大概の医療費が返還され無料になるからと推定されます。
まずは行きつけのお医者さんとアポイント取り。待ち時間は5~30分。診断時間は15分。20ユーロを支払い、問診表をもらい薬局へ直行。
風邪の場合なら飲み薬、解熱剤、鼻がすっきりするようにスプレー、のど用のシロップといったところでしょうか?解熱剤はメーカー、錠剤、水に溶かして呑むタイプ、ビタミンC入りと選択可能です。
何故行きつけのお医者さん?
おじいさん、おばあさん、パパ、ママ、子供と何世代にわたって同じ医者さんということがよくみられます。こうしてお医者さんと患者さんとの信頼感が成り立つわけです。アポイントを取るのも混雑している場合全く知らないお医者さんだと難しいことがあります。
体調がよくない時にしかも聞きなれない医療用語での質問に対応するのは大変かも知れません。そういった生徒さんの付き添いはサポートの仕事の1つです。
ネット接続 2005年11月17日
日仏文化協会では、今年からリヨンでインターネット接続のサポートを、希望した学生にのみ有料で行っています。
先日、10月初めからリヨンに留学しているHさんからネットサポートの依頼がありました。Hさんは、フランステレコム系のプロバイダに申し込み、付属のパンフレットを読みながら、接続してみたのだけれど、どうしてもネットがつながらない、というのです。Hさんのパソコンはマックでした。フランスのインターネットはパソコンや電話機の電源を一旦抜いてみることでうまくいくこともあります。しかし、Hさんはそれもやってみたけれど、駄目なのだそうです。
そこで、出向いてみると、確かに回線は正しくつながっています。色々と接続を試してみましたが、やっぱりつながりません。原因が分からないので、とうとうプロバイダのサポートセンターに電話をかけてみました。事情やOSの種類を告げると、電話サポートの人は、以下のURLを入れてみてくれ、と口頭で記号を言ってきました。そしてその言われたアドレスを入力してみたら、見事ネット接続に成功! フランス語で話せるからこそ出来たサポートでした。
外国での生活というのは順調に行っているときは、言葉ができなくてもさして困りませんが、今回のようにトラブルが起きた場合は語学力を要します。今回のようなトラブルが起きたときには、このようなサポートサービスがあって本当に良かったと思いました。私もお役に立てて大変嬉しかったのでした。



