東京から来たブッダとパリで遭遇 2006年02月15日

パリには本当にたくさん美術館がありますが、今回はパリ市の管理する美術館の一つ、アジア美術の
宝庫であるセルヌシ美術館 (Le Musée Cernuschi (7 av. Vélasquez 75008 Paris)が長い工事期間を
経て、昨年やっと再オープンしたのでお知らせまで。
今企画はリニューアル後初めての中国絵画の展覧会で、題して「エロティックな中国画展」(5月7日
まで)。この美術館は在パリ日本大使館にも近く、フランスでも近年増えてきたジョガーの多い、美しい
モンソー公園に隣接しています。先日お天気も良く、ちょうど近所に用事もあってか、いやエロティックな
中国画という企画内容に非常に興味を持ってか早速観に行ってみたのでした。
個人的感想ですが、このエロティックな中国画のコレクション、いくつかの絵が組になり、ストーリー性
があって、18~19世紀を中心とした当時の宮廷の人々の生活の様子がなかなかユーモラスにかつ、
繊細なタッチで描かれています。
シルクに表現された美しい色合いと繊細な描写、宮廷の人々のなんとも親密で道楽的であり、いやら
しくないエロティックな世界が見るものを飽きさせません。
中国の絵画と言うと、どうしても水墨画の風景画が頭をよぎってしまうけれど、この展覧会はそんな固定
観念に目からうろこ、といった感じです。他ではこれまでに見たことのなかった、ほとんど公開されたこと
のなかった主題の作品であるがゆえすごく楽しめました。企画展の後は常設展のほうもお忘れなく。
他のパリ市立美術館同様、常設展は無料ですが、企画展は料金がかかります。2005年に改装が終了
したばかりの美術館は、うわさどおり天井の高い高貴な館で、大きな窓を通してみるモンソー公園も
素敵です。そしてなにより印象的だったのは、東京は目黒から運ばれてきたというとても大きな仏像さま。
黒く輝く大きなブッダが、とてもパリ的邸宅の大窓の前にどっしりと座っているのには圧巻です。しばし
時間を忘れ見とれていました。



