若くして留学して学ぶこと 2005年12月28日
昨年度、東京の大学を休学して一年間フランス留学をした学生さんがいらっしゃいました。大学三年生でした。日本の大学でも仏文科だったので、フランス語力はすでにありました。
長期留学をする大学付属の語学学校が始まる一ヶ月前にフランスに来て、まず私立の語学学校に通いました。そして、彼女は早速退屈しました。
第一に、地方都市なので娯楽が少ない。日曜日も全ての店は閉まる。語学学校は午前中のみで、他にやることもない。フランス語の勉強もそんなに難しくないし・・・。語学学校で知り合った人々も、とりあえず、という形でホームステイをしているので、これからアパート探しをしなければならないから忙しい・・・。だから遊ぶ相手もなかなかいない。彼女自身は日仏文化協会で来ていますから、宿探しの必要はない・・・。それも一日二食付きの寮なので、食事を作る必要すらない、という状態・・・。
10月より、大学付属の語学学校へ行きましたが、その始まる直前に友達とパリ旅行を数日してきて、それはすっごい楽しかった、と目を輝かせて言っていました。。
大学付属の語学学校も、一日中授業があるわけではなく、空き時間も多いので、やっぱり退屈。日本にいたときは、大学に、遊びに、バイトに、と目いっぱい詰まったスケジュールの中で暮らしていたので・・・。
語学力もあり、何につけても積極的だった彼女は語学学校でも、寮の中でもどんどんと外国人の友達を作り、さらにはフランス人のボーイフレンドまで出来ました。トゥサン休み、クリスマス休みなど、休暇のたびに、あっちの友達、こっちの友達と、あるいは友達を訪ねて、イタリアに行ったり、スペインに行ったり、ドイツに行ったり、果てまたボーイフレンドのお宅にお邪魔したり・・・。寮を去るときには仲間の女の子たちと盛大にお別れパーティーをしたそうです。
留学を終えるに当たって、彼女に会ってお茶をしました。これから日本に帰る前に、フランス人の彼と1週間ばかり旅行する、と言っていました。彼自身、夏に日本に遊びに来る予定だとも言っていました。
将来のことも視野に入れたお付き合いなのかな?とも思ったら、その辺は微妙なようでした。
彼と将来暮らすのだったら、住まいはフランス・・・。でもそこまでは若い彼女には決心し兼ねるようでした。
それに・・・。と彼女は言いました。
今回の留学では同じ年代のほかの国の女の子たちと寮で共同生活をしたりして、楽しかったけど、でもやっぱり私は日本の生活が懐かしい、と。フランスの生活はのんびりしていて楽しいし、それが生活を楽しむ、っていうことなのかもしれないけど、私は、あれこれすることがあって、詰まった生活をしている方が楽しい、と。
色々な意味で彼女をうらやましく思いました。20歳そこそこで、色々な人々と交流して絆を深める機会に恵まれた、ということ。そして、その中で、自分の生活のスタイルとは何か、というのを気付く機会に恵まれた、ということに。自分が楽しめること、許容できることの範囲を知っておくのは、人生にとって大切なことだと思うのです・・・。



